君を幸せにする

弁護士の香崎です。

その昔、私の友人で、ルックスも性格もよく、スポーツマンで、とてももてる男がいま
した。私も大変好感を持っています。

仲間内では1番に結婚するだろうと言われていました。それが、いつまでたっても結

婚しません。

30歳くらいの時に行われた飲み会で、彼に対しなぜ結婚しないのかと質問が飛んだ時、
彼はこう言いました。
 
「俺はまだ結婚しても相手を幸せにできる自信がない。だから、まだ結婚しないんだ。」

真顔でいうので、みんなずっこけました。

同期の一人(既婚者)がこんこんと説教を始めました。

「お前なあ、幸せは2人で協力して作るものだよ。自分一人の力で相手を幸せにしよう
なんて、おこがましいんだよ。大体、いつになったらその自信てのがつくっていうんだ
よ。」

しかし、結局彼は「少なくとも、自分はまだ仕事も一人前とは思えないし、まだ早いと
思う。」と、自分の考えは変えませんでした。

今、改めて彼に送りたい言葉。

「目を覚ませ、○○。相手を幸せにしようなんて、愚かな幻想は捨てるんだ。とにかく、
一度はこの苦行を味わうことが、人間の成長には必要なんだ。そして、この苦行を通し
て子孫を残すのが生き物としての役割でもあるんだ。それは理屈を超えた世界なんだ。」

そういえば、しばらく前に新聞のテレビ番組批評の中で、恋愛ドラマで出てきた味わい
深いセリフとして以下のようなものが紹介されていました。設定は、ある女性が好きな
男に振られて、その男は別の女性と結婚することになり、その男から最後に「(君も)
幸せになれよ」と言われ、それに返した言葉。

「一番幸せにして欲しい人から『幸せになれよ』って言われる時の気持ちが、あなたに
わかる!?」

もうこうなったら何が何だか分からんわ。

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