成年後見人と弁護士の着服事件について

弁護士石井です。

先日、日経新聞に
「成年後見、弁護士の標的に 預かり金着服相次ぐ」
という記事が掲載されていました。

成年後見がらみで弁護士の事件が出てしまっていますので、こんな見出しになってしまうのも仕方がないのですかね。

記事に掲載されていた事件では、家庭裁判所に提出していた通帳の写しも改ざんされていたとか。

私も何件か成年後見人になっています
親族に任せると問題が出そうな事件に弁護士が選ばれることが多いという印象を受けています。

申立時点で、既に使い込みがあるとか、法的トラブルを抱えているとか。

そのような事案なのに、弁護士自体が使い込みをしてしまっては、元も子もありません。

こういう事件が起きると、より監督機能を働かせなければ、という動きが起きます。

家庭裁判所への報告頻度を上げる
弁護士が後見人でも、後見監督人を選ぶ→報告の手間が増える
通帳の原本を家裁で提示

ああ、どれも面倒くさい。

刑事事件の被疑者国選弁護で、水増し請求事件があってから、いちいち接見用紙を管理して報告しなければならなくなっただけでも、面倒くさがっている私なのに、成年後見人でも、より手間が増えてしまったら、もう後見業務から足を洗おうかとも考えてしまいます。

みなさま、自分たちの首を締める悪さはやめましょうよ。

厚木の弁護士事務所-厚木の弁護士

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