ド派手な封筒で税金督促

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弁護士石井です。

奈良県が、税金滞納者に対する督促状の封筒を派手にするという報道がされていました。

ド派手な封筒で「最終警告」…税金滞納者に督促

national/20170417-OYT1T50098.html?from=tw

写真を見ると、黄色とかオレンジとか。
デカデカと「至急開封」「すぐに開けてください」と書いてあります。

 

(画像は上記読売新聞サイトより)
個人的には、
DMに間違えられそう、
地味な役所っぽい封筒の方がかえって目立つのではないか、
とも感じますが、県の偉い人たちが様々な仮説を立ててのことでしょうから、どう数字が変わるのか検証結果も追って欲しいものです。

ちなみに、税金の回収率を上げる方法については、『影響力の武器 戦略編』にいくつか載っています。

影響力の武器 戦略編: 小さな工夫が生み出す大きな効果
影響力の武器 戦略編: 小さな工夫が生み出す大きな効果

社会性の法則(みんなと一緒がいい)の実践です。
「払っていない人が多い」と言ってしまうと、じゃ、払わなくてもいいんだと勘違いされてしまう。
なので、みんな払っているという趣旨の記載をする。
その書き方も、相手の地域のみんなが払っていると限定するとより回収率が上がるとされています。

 

封筒を開けて、文章を読む
ところまで行っているなら、少しは効果があるでしょう。

 

また、そもそも封筒を開けない、という段階で止まっているなら、封筒の形状を変えてみるというテストには意味があるかもしれませんね。
ただ、一般的に、郵便物って見られなくなっている気がします。

自分も郵便物を郵便受けに入れっぱなしにしちゃうことが以前よりも増えた気がしますし、事務所への依頼者の中にも、交通事故の回収金や過払い金で100万円以上を返しますよって手紙が放置されていることもあります。

郵便ってなくなるんじゃないかな。

郵便以外の方法で、通知した方が効果があるのではないかとも思ったりします。

 

まあ、みなさま、滞納税金の取立は、消費者金融より、下手をするとヤミ金より怖いし、対処方法も限られてしまうので、しっかり督促状を見分けて払っておいた方が良いです。以上、現場よりお伝えしました。

 
厚木の弁護士事務所 相模川法律事務所

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