弁護士の香崎です。
スタッフのcatさんもマラソンをしていますが、世の中、ランニングブームです。先日
テレビで中継されていた東京マラソンも、見ていると本当に華やかで、盛り上がって
いました。ところで、私もブームに先駆け、約20年前からランニングをしています。
そこで、今回は私の初マラソンのことを書きます。約20年前、新潟マラソンというの
が初マラソンでした。当時、転勤で新潟に住んでいて、会社の同期と一緒に、地元
のマラソンに出ようということになったのです。
この大会のフルマラソンの制限時間は4時間。ちょっときついなと思って、無難なと
ころでハーフマラソンに出るつもりでしたが、その後、無難にできるものより「できる
かどうかわからない」ものの方が意欲が湧くな、と思い、結局フルに申し込みました。
さて、当日。1キロを5分のペースで行けば合計3時間30分、多少遅れても十分間
に合うだろう。そう考えて、そのペースで快調に歩を進めました。コースは海沿いの
道で、水平線の向こうに佐渡島が見えて、気持ちよかったです。30キロ付近までは
・・・。
走っている最中はペースがきついとは思いませんでしたが、30キロを過ぎた辺りか
ら、ガス欠となりました。徐々に、徐々にペースが落ちて行きます。それでも、まだ時
間に余裕はある、間に合う、と、歩きに近いペースになりながらも走り続けました。
最後の2~3キロぐらいは、本当に体の中のエネルギーの最後の一滴まで使い切っ
ているような感覚で、それでも、「ここで歩いたら二度と走りだせない。歩いたら、時
間に間に合わない」と、死ぬような思いで走り続けました。最後は両足のふくらはぎ
がけいれんを起こしながら、だましだましで走り続け、3時間59分と何秒かで何とか
ゴールしました。今から考えても、本当に一瞬でも歩いていたら多分間に合わなか
ったと思い、あのとき走り続けた自分の執念には驚きを感じます。多分、二度とあん
なことはできません。
翌日、会社では上司から真顔で「すごい、いやー、大したもんだ。」と、おほめの言
葉を頂きました。しかし、翌々日からは、「君はフルマラソン42.195キロを走り切
る粘りがあるのに、それが全く仕事に生かされていない!」と、説教のネタに変わっ
ていました・・・。
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