弁護士石井です。
収入と比較して買い物の単価が高い、浪費をしている人によく会います。
借金相談の場などで・・・
浪費に至った原因を突き詰めていくと、家庭環境によることが一番多いと感じます。
過去の経験から、生活レベルを下げられない。
その他にあるのが、もともと浪費傾向にはないのに、人生の中であることをきっかけに、一時期にかぎって浪費をしてしまうというケース。
ストレスによる衝動買いが長く続く、というものです。
最近読んだ『幸福の習慣』という本のなかで、行動経済学の研究結果が紹介されていました。
「人の気分が買い物にどのような影響を与えるのか」についての実験です。
「その結果は、悲しい気持ちになった人がつけた値段は、そうでない人よりも約4倍も高くなりました」
「気持ちが最悪であればあるほど、高い値段をつける」
というもの。しかも、被験者は、悲しさが原因で高い買い物をしたのではない、と言っているそう。
つまり、自覚がない。
悲しさが去った後、気づくのでしょう。4倍も高い買い物をしたことに。
ストレスを感じているとき、悲しいときには、買い物は避けましょう、という教訓です。
そういえば、『葬式は、要らない』などの本に、日本の葬儀費用が世界的に高いと書かれていました
ね。
これも悲しいときにお金をたくさん払う、という例かもしれません。
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