Claude図解で当事者関係図を作る

雑談

弁護士石井です。

判例を読んでいると、当事者関係が複雑だと感じることも多いです。

頭の中で整理するのが大変。複雑な場合は、紙に書いて整理しないと内容が頭に入ってこないこともあります。

当事者関係図作成のAI

最近ブームのClaudeなら、先に図解してもらうことも簡単です。

たとえば、最高裁令和5年5月19日判決の、遺言執行者の原告適格が問題になったケース。

事案の概要を整理した文章を入力して図解してもらいます。

(1) 亡Aとその妻である亡Bの間には、長男であるC(Yら補助参加人)及び長女であるDがいる。Eは、Cの子であり、Fは、Dの子である。
(2) 平成20年6月、亡Aが死亡した。Dは、相続の放棄をしたことから、亡Aの所有していた本件土地は、亡BとCが各2分の1の割合で共同相続した。
(3) 平成21年7月、亡Bは、亡Bの一切の財産を、①Dに2分の1の割合で相続させ、②Fに3分の1の割合で遺贈し、③Eに6分の1の割合で遺贈する旨の公正証書遺言(以下「本件遺言」という。)をした(以下、本件遺言の上記①、②、③の各部分をそれぞれ「①部分」、「②部分」、「③部分」という。)。
(4) 平成23年1月、Cは、亡BとCの間でCが本件土地を取得する旨の遺産分割協議が成立した旨の遺産分割協議書を利用して、本件土地につき、Cに対する所有権移転登記をした。しかし、上記遺産分割協議は、亡Bの意思に基づかずにされた無効なものであった。
(5) 平成23年2月、亡Bが死亡した。Eは、亡Bの死亡後、本件遺言に係る遺贈を放棄した。
(6) 平成23年4月、Xが本件遺言の遺言執行者に選任された。
(7) 平成23年6月、Cは、本件土地をYらに売却し、その旨の所有権移転登記(以下「本件登記」という。)がされた。

こちらは、以前に取り上げた家系図を作成させたチャットを元に作りました。相続がらみなので、家系図の見本を入れて作成させれば、サクッとできます。その後に、位置関係とか若干の修正を入れています。

登記関係の図解

不動産が問題になっている事案なので、不動産目線での図解もお願いしてみました。

色々と改善の余地はありそうですが、事案を把握するだけなら、わからなくもない。

このあたりの図を元に、判決を読めば頭に入りやすいのではないでしょうか。

依頼者・相談者自身が、紛争当事者関係を整理できていないこともあるので、このあたりの図を使って共有すると、裁判等も進めやすくなる事案もありそうです。

前後関係の図

最高裁判決が出たときなど、何が変わったのかを表す図なども簡単にできそう。

今回の記事は、Claude図解がメインですので、判決内容等はざっくりです。その点はご了承ください。

Claudeでプロジェクト機能ができたと聞き、課金間近です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました