弁護士石井です。
3月9日に横浜で開催された全国倒産処理弁護士ネットワークの研修に出席してきました。
今回は、破産申立がテーマでした。
横浜地方裁判所の裁判官
横浜の弁護士
東京の弁護士
によるパネルディスカッションなどがありました。
東京の弁護士はかなり大きな会社の倒産事件でも受任してから1週間程度で申立をすると言っており、驚きました。
これに対して、横浜の弁護士は、1週間での申立は厳しい、という話。こちらの方が現実的な印象を受けました。
1週間での申立には裁判官も驚いたリアクションをしていたので、神奈川ではそこまで短期間での申立は少ないのでしょう。
1週間で申し立てするには、弁護士を大量に動員して、時には徹夜で作業をすることもあるそうです。
さらに、中小企業の破産申立で問題になるのは、申立費用。
破産の申立には、弁護士費用のほかに、裁判所に一定額を予納しなければなりません。
中小企業では運転資金を使い切ってから相談に来る方も多く、予納金が準備できず、申立まで時間がかかってしまうことがよくあります。
大企業の場合、ここまで場当たり的な相談はないのでしょうね。
短期間での解決には、この問題も影響していると感じました。
なお、倒産関連事件は、統計上、減少しているそうです。
増えているのは、破産事件に占める管財事件の割合のみでした。
うちの事務所では増えている個人再生事件も、横浜では平成24年に激減しています。
借金で苦しむ人が減っているなら、良いことですね。
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