こんにちは、スタッフcatです
最近、本屋さんへ行くと、冲方丁さんの『天地明察』の文庫本が
目立つところに並べられていることが多いです。
2010年度の本屋大賞を受賞されたほか、吉川英字文学新人賞など
全部で5つの賞を受賞された作品のようです。
今年の9月には、『おくりびと』の滝田洋二郎監督で映画化されるそうで、
再びの注目を集めているようです。
なんとなく気になって、早速、私も読んでみました
ちょっと前にご紹介した三浦しをんさんの『舟を編む』に少しだけ似ているかもしれません。
『舟を編む』は辞書を作っていく主人公とその周りの人のお話でした。
『天地明察』は実在した天文暦学者で、囲碁棋士の渋川春海という人の人生を
史実に基づいて、フィクションとして描いたものだそうです。
この渋川春海という人、江戸時代に実際に改暦を実現させた方だそうですが、
この方が暦というものに触れる少し前から、改暦を実現させるに至るまでを
描いたお話になっています。
『舟を編む』も『天地明察』も、どちらの主人公も、辞書の編纂、改暦という
それぞれの目標に純粋に向かってく、そういったお話になっていて、
雰囲気が似ているなぁと思いました。
辞書の編纂、改暦とそれだけに着目してしまうと、
なんとなく、固いお話なんじゃ・・・と警戒してしまうのですが、
どちらのお話も主人公と主人公を取り囲む周りの人々の描写が素晴らしくて
読んだときに、とても清々しい気持ちになりました。
天地明察は、その人物描写ももちろんですが、
江戸時代に、日蝕の日にちを予測したり、使っている暦にずれが生じていることに気づいたり
そうした事実にもビックリしてしまいます
とっても素敵なお話でしたので、興味をもたれた方は
是非読んでみてください
おススメです
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