焼きそばにゴキブリが ・・・この場合の法律問題と現実問題

弁護士の香崎です。

飲食店で出された料理に異物が入っていた・・・。
こんな経験をした人は、どれくらいいるでしょう。

私は、数えてみたら通算6回ありました。これは多い方なんでしょうか。安い店にばかり
行ってるからでしょうかねえ。混入物は順に以下のとおりでした。

①昆虫
②昆虫
③木綿のひも
④プラスチック片
⑤輪ゴム
⑥プラスチック片

これだけあるってことは、気付かずに食べてしまったことも、あるのかもしれません。

飲食店で料理を注文して食べるという行為は、法律的にはどう捉えられるか。請負か、
売買か、あるいは「製作物供給契約」という売買と請負の中間のような契約ととらえ
る考えもあります。

いずれにしろ、料理への異物混入により健康被害や精神的苦痛を受けた場合は、法

律上はその店に対し不法行為責任を問うことが多いだろうと思います。その外、債務

不履行責任、瑕疵担保責任、製造物責任等を問うことも考えられます。

しかし、このような法律問題とは別に、異物混入の事態が発生したときの店の対応
により、当然のことながら客に与える印象は大きく変わります。

私の場合の、店の対応をご紹介します。①の時は店には言わなかったのですが、そ
れ以降は以下のような対応でした。

②昆虫 「あー、季節がら、多いんだよねー」のコメントのみ。
③木綿のひも 無料になった。
④プラスチック片 無料の申し出を受けた。
⑤輪ゴム 「ああ、大葉を束ねてた輪ゴムだわ。すみませんねえ。」のコメントのみ。
⑥プラスチック片 私と連れの2人分が無料になった。

とにかく、何かミスがあったとき、直後の対応というのはものすごく大事です。
それによって、却って印象が良くなることを、しばしば見聞してきました。これは、
このような飲食店の対応に限らず、様々な場面でです。

⑥についても、店の印象はとてもよいものになりました。料理そのものがうまかった
こともあり、是非また行きたいと思っています。

⑤は、この店の衛生観念に対する不信感だけが残りました。この件だけが理由では
ありませんが(外食自体が減ったので)、それまでかなり頻繁に利用していたのが、

その後、利用頻度は激減しました。まあ、今でも時々利用し、安くてうまい店という印

象自体は変わりませんが。

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