かけっこチャレンジで全力疾走してきた

弁護士石井です。

先週、かけっこチャレンジというイベントに参加してきました。

５０ｍ、１００ｍのタイムを測ってくれ、全国でのランキングを出してくれるイベントのようです。

http://www.kakekko-japan.com/

私が参加したのは、林中学・厚木高校の陸上部時代にお世話になった地元の荻野運動公園。

子供がメインのイベントですが、大人の参加も結構ありました。

１００ｍと５０ｍとでは、時間帯が違うので、今回は５０ｍに私も参加してみました。

子供と一緒に走るのかと思いきや、性別、年齢ごとに組が割り振られるシステムでした。

私は、同じ歳～マイナス２歳のアラフォー組。

普段、ウォーキングと軽いジョギングくらいの運動歴で、２３年ぶりに全力疾走しました。あ、１０年くらい前に駅伝に出て膝痛めたことがありました。

条件

運動靴で参加、クラウチングスタート（しゃがむやつ）、かなり向かい風（体感－１．５ｍくらい？）、ウォーミングアップ５分

この条件下で、

タイムは、７．４２秒でした。

遅いのか速いのかさっぱりわかりません（笑）。

たしか、高１の４月になまった体で、体育で図ったタイムが７秒フラットくらいだった記憶があるので、大したことのない運動歴と向かい風からすると悪くないタイムなのかも。

同じ組で、スタートは１位だったのですが、中盤で抜かれて３位でした。

隣のレーンを走っていた人が１位。陸上教室のコーチだったようで、子どもたちの「コーチ頑張れ」って声が響いていました。

そりゃあ、私が勝ってはいけなさそうな空気（笑）。

スタートラインに立つと、現役時代のイメージが浮かんできて、集中力アップ、１回スタート練習しただけで、うまくスタートが切れました。

２０ｍくらいはイメージどおりに走れたものの、筋肉が足りないので、加速力がなく、抜かれました。

やっぱり負けると悔しい。

事務所では、田中弁護士と伏木弁護士が元１００ｍのスプリンターなので、いずれ事務所で参加してみようかと思います。

ここまでは単なる日記です。

さて、この結果、メンタル面が上向き、上昇志向になっています。

脳も加速している感じです。

私は、以前から、脳について仮説を持っていて、過去の経験と同じ環境下に身体を置くことで、脳の状態が再現されるのではないかと考えています。

過去に熱中していたものに触れると、当時と同じような脳の状態になっていくのではないかと。

ひたすらタイムを縮めることだけを考えていた時代のものに触れることで、上昇志向が甦るのではないかという仮説です。

その根拠が以下の実験データ。

１つ目。

高齢者を連想させるような単語をイメージするだけで歩く速度が遅くなるという話です。

ということは、若い頃の記憶をイメージすることで、体は若くなるのではないかと。

「このとき一つのグループには、文章の半分に、高齢者を連想させるような単語（フロリダ、忘れっぽい、はげ、ごましお、しわなど）を混ぜておいた。この文章作成問題を終えると、学生グループは他の実験に臨むため、廊下の突き当たりにある別の教室に移動する。この短い移動こそが、実験の眼目である。実験者は学生たちの移動速度をこっそり計測する。するとバルフが予想したとおり、高齢者関連の単語をたくさん扱ったグループは、他のグループより明らかに歩く速度が遅かったのである。」

『ファスト＆スロー　上』７９頁より

２つ目が、過去と同じ状況下にある方が、脳が当時の記憶を思い出しやすいという話です。

「18人のダイバーを集め、水深６メートルに潜った状態で36の単語を覚えさせた。その後、彼らを２グループに分けた。そして１時間後、一方のグループには陸地で単語の確認テストを行い、もう一方のグループには潜るときの装備を付けさせ、水中でテストした。採点者は陸にいて、防水のマイクを使ってやりとりをした。
結果はテストの場所によって大きく分かれた。水中でテストを受けたダイバーのほうが、陸でテストを受けたダイバーよりも30パーセント多く単語を思いだせたのだ。これはかなり大きな差だ。そうしてふたりの心理学者は、「勉強していたときの環境が復元されたほうが、より多くを思いだすことができる」と結論づけた。」

『脳が認める勉強法』70頁より

このあたりの実験データから、あながち間違っていない仮説なのではないかと。

若い頃に聞いた音楽のライブに行ったりすると若返った気分になる、とかよく言いますよね。あれと同じ。

この仮説が正しいとすると、子どもたちにとって大事なのは、受験勉強なんかではなく、数年後、十数年後などに振り返って、脳の状態を若返らせるトリガーなのではないかと思うのです。

なにかにハマる経験を持たせてあげることが親として大事なことではないでしょうか。