弁護士石井です。
先日、読売オンラインで「多重債務者にスマホ契約させ転売…2億円稼ぐ」という記事を見かけました。
http://www.yomiuri.co.jp/national/20141112-OYT1T50003.html
通常の貸金業者から借りられないような多重債務者を、「お金を貸すよ」というサイトで集客。
借金の申込みがあれば、「審査に通らなかったが、スマホやタブレットを契約してくれれば融資する」と言って、契約させ、スマホ等を回収。
多少の融資がされるものの、債務者に対しては、携帯電話会社からそれ以上の請求が来る、という内容です。
クレジットのショッピング枠でパソコンを買わせて転売、というような手口と同じ構造です。
譲渡目的でスマホを取得したということで、報道によると、この多重債務者自身も詐欺罪で有罪判決を受けています。
多重債務だけなら民事の問題ですが、詐欺罪という刑事責任まで問われてしまっています。
おそらく犯罪という明確な意識までなかったのだと思います。弱っている状態のときは、このように犯罪に誘導されやすい。
さっさと多重債務の問題を解決していれば、前科が付くことはなかったでしょう。
多重債務者の方は、根本的な問題にメスを入れに行きましょう。
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