弁護士石井です。
6月に事務所を弁護士法人化して、まだ事務作業に追われています。
一番の盲点は、法人名義の預金口座が簡単に作れないことでした。
登記の全部事項証明書や印鑑証明書ができたら、すぐに開設できるかと思いきや、都市銀行では、まずこれらの書類を持っていって審査申込、そこから2~3週間後に、開設手続きが必要なのですね。
各1~2時間の窓口対応が必要で、魂が抜けかけました。
神奈川県の弁護士会費で指定されている、りそな銀行とか、管財人口座で活用している三菱UFJ銀行でもこんなに時間がかかったので、他行に行く気力は残っておりません。
こんなに時間がかかるなら、法人成りとかみんなどうしているのか税理士に聞いたら、
個人口座を使って何とかしている、とのこと。
しかし、個人事業で使っていた口座を使うと、会計処理で絶対に間違えそう。
引継ぎ用の個人口座を一つ作っておくのが正解だったかも、と感じました。
大手銀行でも口座開設は大変だし、10年後には、銀行の支店とかなくなっている可能性もあるのではないかと思い、ネット銀行をメインに会計処理をしようと思ったのですが、これもなかなかうまくいかない。
口座開設のスピード自体は早いのですが、社会保険料の振替ができなかったり、他の支払でも振替ができなかったり、ペイジー払いができなかったりと、結局、複数の銀行を使いまわしたり、個人口座を一部使わざるを得ない処理になりそうです。
とりあえず、法人名義の委任契約書に、法人名義の預り金口座を明記できるようにはなったのですが、この複雑な会計システムをどうまとめあげるか悩み中です。
弁護士法人化をお考えの方は覚悟しておいた方が良いです。
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