「春」という言葉を聞いてイメージする色は、多くの国では緑色だそうだ。
じっと耐えてきた寒さ厳しい冬、モノトーンの景色の後に、ちらほらと萌えいずる新芽の目映さには、やはり格別の思いがあるのだろう。
一カ国だけ、「ピンク」を春に重ねる国がある。
もちろん、日本である。うっすらと赤みのさした桜の花びらを連想するのだろう。事務所のまわりでも、ようやく桜が七分咲きに達し、あと数日は楽しめそうだ。
私が春といって連想する色は、「黄色」。
春が近づくと、もう何年も患っている花粉症が頭をよぎり、飛散する黄色い花粉をイメージしてしまう。
花粉症になると、集中力が落ちたり、睡眠が妨げられるなど、仕事への影響も大きく、まことに煩わしい。
ところで、今年から、花粉症対策にゴーグルを着用することにした。これはなかなか効果が大きく、目のかゆみが大幅に減ったように感じられる。
しかし、私が購入した花粉症用ゴーグルについては、大きな問題点があった。
マスクと併用すると曇るとか、外見上どうなのかという一般的な難点ではない。
その問題点とは、「そもそも、私が使用者として適正があるのか、よくわからないこと」である。
すなわち、私の購入した花粉症用ゴーグルのパッケージには、くっきりとした文字で、次の記載があったのである。
「 プロ仕様 」
弁護士 田中
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