弁護士石井です。
久しぶりに海老名法律相談センターの担当をしてきました。
相談センターは、横浜弁護士会が運営している相談所です。
会が運営していることもあり、委任契約書の書式は決められたものを使う必要があったり、報酬のチェックもされます。
直接特定の弁護士を紹介できない市役所の相談で「弁護士を紹介してください」と頼まれたり、事務所に相談希望があったものの忙しい時期で対応できないときなどには、この相談センターを案内させてもらっています。
特定の弁護士を紹介して、「あの弁護士はひどかった」とかクレームになるのも困りますので、一応、会が運営している公的に近いところを案内しているのです。
県内にいくつか相談センターはありますが、相談者にとって問題なのは、
必ずしもその地域の弁護士が担当するわけではないということです。
小田原の相談センターに川崎の弁護士が来ることなどもあります。
神奈川の場合、相談センターの法律相談を担当するかどうかは、希望制です。
年に1回、自分で「海老名の相談センターを担当したい」と希望を出すのです。
現在は、弁護士も増えてきたので、希望を出さなければ、担当から簡単に外れます。
私の周囲の先輩弁護士たちは、相談センターの担当をやめたという人が多いです。
忙しいという理由もありますし、決められた書式を使わないとポイントを減らすなどという運用に立腹されて辞めた人もいます。
そのため、ベテラン弁護士が少しずつ減り、若手弁護士が担当することが多くなっているという印象を受けます。
私も以前は海老名や小田原の担当を定期的にしていたのですが、数年前に一切担当をやめて、その後、海老名だけちょこっと担当しています。
どんな感じで運用されているのか様子を見るためです。
先日、海老名法律相談センターで担当した相談では、4枠あって相談が入っていたのは1枠のみ。
事務員さんに聞くと、先週も同じだったとのこと。相談ニーズは多くはないようです。
なお、久しぶりに行ったら、かつては入口ドアから奥にあった弁護士席が、机の逆側、入口のドア側に移動されていました。
危ない相談者がいたときに、弁護士がすぐにドアから逃げられるように、との防犯対策だそうです。
うちの事務所の相談室でも、弁護士がドア側に座ることが多いのですが、これは資料をコピーするなど弁護士の方が打ち合わせ中に出入りが激しく、無駄な時間を減らすというのが目的です。
コメント