弁護士石井です。
香崎弁護士が「夫婦の3組に1組は離婚
」というエントリーを書いてくれました。
「3組に1組が離婚」とは、どこかで聞いた数字だな、デジャヴかと思ったら、
最近読んだ本で紹介されていた数字でした。
1万人にインタビューした結果を『後悔』シリーズにまとめている大塚寿さんの新作です。
本書のはじめに以下のような数字が出されています。
「厚生労働省の人口動態総覧から計算すると、平成二三年の日本の離婚率は三五%。約三人に一人は離婚している計算となります。」
この三人に一人という数字は、平成二三年の離婚件数と婚姻件数から算出したもののようです。
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/suikei11/dl/houdou.pdf
人口の変動がありますから、今結婚した夫婦の3組に1組が破綻するというのとはちょっと違うかもしれませんね。
本書では1万人のビジネスパーソンにインタビューし、結婚についての後悔をまとめています。
目次をみると
・仕事ばかりしなければよかった
・家事の分担をしておけばよかった
・相手の良い部分ばかり見ていた
・親離れしていない相手を選んでしまった
・子供ができて夫婦関係がギスギスしてしまった
・浮気をしなければよかった
・やっぱり相手の親と同居しなければよかった
などと、離婚相談でありがちな後悔が渦巻いています。
本書を読み進めていくと、次のような記載がありました。
「最近は中学受験をするかどうかで揉める夫婦が急増しています。
よくある話が、教育に熱心な妻が受験させたいと望むのに対して、夫は受験より周囲との付き合いだったり、伸び伸びと自由に育つことを優先させたいという教育方針を持つという違いです」(231ページより引用)
デジャヴか!?
最近、どこかで聞いたような話が・・・
まあ、「急増」している話のようですからね。気のせいですねきっと。
目次にあるように、結婚前に考えておいた方が良い話(相手選び)以外に、
結婚後に対応したい話(行動)についても書かれています。
結婚後に読み始めても遅くはありません。
まずい、と感じた人は早めに読み、リカバリーしましょう。
離婚相談に来る前に、この本を読んで夫婦関係が改善されると良いですね。
ぜひ読んでみてください。
ビジネスパーソンのための 結婚を後悔しない50のリスト | |
大塚 寿
ダイヤモンド社 2012-09-28 |
なお、この本の担当編集者さんに、
「結婚後、何年くらいなら、この本でリカバリー可能なんでしょうね」
という質問をしたところ、
「個人的には10年までならいけるかと」
という回答をもらいました。
あ、事務所内で、何かが崩れ落ちる音が・・・
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