横浜家庭裁判所でのウェブ調停

横浜家庭裁判所ウェブ調停 ニュース

弁護士石井です。

突然、横浜家庭裁判所でのウェブ調停が始まりました。

横浜家裁、家事調停にウェブ会議運用 当事者負担軽減へ | カナロコ by 神奈川新聞
離婚や相続など家庭のトラブルを話し合いで解決する家事調停で、横浜家裁が17日から、インターネットで参加できる「ウェブ会議」の運用を始めることが家裁への取材で分かった。対象となった調停で、裁判所に行かなくてもウェブ上のやりとりが可能になる。…

神奈川県弁護士会でも1年以上前に使用ソフトがWebexに決まったとの連絡があっただけで、まだ担当の委員会が内部で試験運用していた段階と聞いていました。急に始まったので驚きました。

相手方が電話会議で対応していた係属事件で、相手方のみウェブ、当方出頭という特殊な事件で体験しました。

まあ、使用ソフトが変わっただけで、ウェブ裁判とさほど変わらないのでしょう。
調停で待ち時間が長いことから、呼び出しが法律事務所に電話してから接続となっています。
電話からのウェブでつながるまでの時間がかなり長いと感じました。
体感では、出頭した当事者を待合室に呼びに行くよりも遥かに長かったです。

ウェブ調停のデメリット?

また、次回期日の調整で、部屋が取れず、約3ヶ月先となりました。
部屋の空きが非常に少ないです。
話を聞いたところ、ウェブ接続がダメだった場合に電話会議ができる部屋をとらないといけないから、とのことでした。

今回がたまたまであれば良いのですが、毎回、このくらいのスパンだと、ウェブ調停で出頭負担がなくなるというメリットがある一方で、
出頭事件よりも時間がかかるというデメリットが出てきてしまいます。
利用側としては、依頼者にそのような説明をしないといけなくなってきます。

まあ、まだ始まったばかりなので、様子見というところでしょうか。

ウェブ調停の注意事項

なお、配布された裁判所からの注意事項として、
・他の人が会議場所に入ってはいけない、会話内容も聞こえないようにすること、
・背景のぼかしはNG
・周囲の状況を映してもらうことがあること
・録画禁止、スクショ禁止
・当然、配信禁止
などが案内されています。

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