弁護士石井です。
休みの間に自宅の机を片づけました。
放置されていた大量の年賀状を整理。
同世代では、子供がうまれたり、家を買ったり、という年賀状が多かったですね。
子供がうまれた時期というのは、何かとお金が出ていくという印象がありますが、実は違う。
先日、読んだ本。公認会計士山田真哉さんによるものです。
この本の中で、老後資産をいかに貯めるかという話題がありました。
老後資産にいくら貯めれば安心なのか、という問題には色々な意見があります。
山田さんによれば、厚生年金を受領できるサラリーマンや定年がない自営業者の場合には、2000万円とのこと。
これを現役世代に貯めるべきだと述べています。
定年が65歳だとすると、現役生活は約45年。
では、2000万円を単純に45年にで割れば良いのかというと、違います。
家計での出費が、子供の年齢によって違うからです。
山田さんは、子供の年齢によって、人生を3つの期間に分けて考えます。
「1期 就職してから結婚し、子供が10歳になるまで。
2期 子供が10歳から就職するまで。
3期 それ以降。」
(180ページより引用)
お金を貯められるのは、このうち1期と3期。
子供が10歳から就職するまでは、部活や学費で貯金どころではない。
だから、最初から計算に入れない方が良いと主張します。
事務所に借金相談に来る家族を見ていると、この2期、つまり子供が10歳から就職するまで、の時期であることが多いです。
住宅ローンを払いながら、子供の学費や塾代、部活動費、食費などで他に借金ができてしまい、個人再生手続を利用するということは多いです。
たしかに、2期の出費は多いのでしょうね。
ということは、子供がうまれた、という年賀状を出している私たちの世代は、今のうちに貯金しないといけない世代のようです。
「子供がうまれて大変」と言って貯金を取り崩していると、10年後から大変なことに・・・
同級生諸君、家計力を身につけておきましょう!
問題です。2000円の弁当を3秒で「安い!」と思わせなさい | |
山田 真哉
小学館 2012-12-13 |
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