弁護士石井琢磨です。
『貯金兄弟』という本を読みました。
貯金兄弟 (PHP文庫)
貯金にまつわるビジネス小説です。
大卒で広告代理店に勤務し、金遣いが荒い兄。
高卒で消防士になり、節約ばかりしている弟。
兄弟でありながら、お金に対して全く違う価値観をもつ兄弟のストーリーです。
事務所ではよく借金相談を受けます。
「借金が増えていった理由は何だと思います?」と聞くと
「接待の費用を立て替えて・・・」
という答えがよくあります。
会社が出してくれるお金ではあるものの、一時的に立て替えないといけないので、キャッシングをする。
でも、そのお金は、最終的には会社から戻ってくるというのです。
入金までの間の1~数ヵ月程度の利息が借金の原因だというならまだわかります。
ただ、このような人に限って、数百万円単位での借金になっている。
最初は、不思議に感じていたのですが、今回の『貯金兄弟』の兄が、まさに、この借金地獄に落ちていきます。
広告代理店の営業のように、接待費用での立替で借金生活になってしまっている人は、早めに読むと良いかと。
それ以外に、節約ばかりしている弟からは、貯金の方法を学べます。
さらに、全く違う価値観の兄弟はぶつかり合います。
保険や住宅ローンなどの議論は、これらの商品の見直し、購入の際に役立つ内容です。
ストーリーもので楽しく読めますので、借金、貯金に悩んでいる人は読んでみては?
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