「親に遺言を書かせたい」という相談

遺言 家事

弁護士石井です。

「親に遺言を書かせたい」という相談は多いです。
親は相談に来ず、書く気がない。
でも、親の死後のことを考えると、遺言を書いてもらわないと色々と揉めそう、という相談です。

もちろん、遺言は本人が書かないと効力がありません。
絶対に書きたくないと思っている人に強制的に書かせることはできないです。遺言を書いて欲しいとストレートに伝えて、「俺が死ねばいいと思ってるのか」と怒られたという相談も多いです。

この問題は、結局、他人の説得なので、親がどういうタイプか、どういう欲求で動くのかを考えないといけないです。
論理的な分析タイプなら、メリット・デメリットの説明で良いですが、そうでないなら感情を動かすところに主眼をおかないといけないですね。

最近、読んだ本に『東大が考える100歳までの人生設計』というものがありました。
読者ターゲットは60歳くらいだそうです。

東大が考える100歳までの人生設計 ヘルシーエイジング
東大が考える100歳までの人生設計 ヘルシーエイジング

定年後の生活に関する情報が幅広く書かれています。

病気、食事、運動、遊び、仕事、住居、睡眠、夫婦、お金・・・

そこに遺言についても触れられています。

もし、親が、本を読むタイプなら、「100歳まで元気で生きて欲しいから」と、こういう本を渡すのも一つの方法ですね。
自分で本を読み、遺言についての誤解が解け、「考えてみたい」という発想になったら、一緒に専門家にでも行けば良い。
「家族に迷惑をかけない遺言書の書き方」みたいな本だとストレート過ぎますが、こういう本なら、渡す口実も色々つくれるでしょう。

自分で思いついた感があると動く人も多いので、そういう人にも効果的かもしれません。

一つのツールとして使ってみてはいかがでしょうか。

 
厚木の弁護士事務所 相模川法律事務所

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