弁護士石井です。
『一流の人はなぜ風邪をひかないのか』
という本を読みました。
結局、一流の人でも風邪はひくらしいですが。
そのダメージを最小限にできるのが一流、ということらしい。
風邪に関する本を読むと、
風邪には抗生物質が効かない、
風邪薬は風邪を治すものではない、
ゆっくり休むしかない、
みたいなことが結構書かれているのですが、どのように感染してしまうのかそのメカニズムが詳しく書かれている本は少ないです。
過去に紹介した本で、『風邪の科学』と言う本があり、そこでは結構、感染経路についての実験データ等が書かれていました。
かぜの科学:もっとも身近な病の生態 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫) | |
ジェニファー・アッカーマン 鍛原多惠子
早川書房 2014-12-19 |
今回の本も、感染経路について詳しく書かれていました。
ウィルスの感染については、接触することで感染するもの、飛沫感染するもの、空気感染するものなどあります。
それぞれの対策について詳しく書かれていて参考になります。
「ライノウイルスは、人々がよく触る場所に多く存在する可能性が高いです。
とくに、出っ張っていて、かつ多くの人が触るところは要注意です。」
「ウイルスが付着した手を顔の粘膜や口の周りに持っていくだけで、接触感染の可能性はグンと上がるのです。」
『風邪の科学』は、すこし昔に書かれた本ですが、この本は最近のものなので、トイレにあるジェット式ドライヤーがウイルスをばらまくことや、使い捨てマスクを1日にワンセット使う方法など最近の道具について使い方が書かれていて参考なります。
人混みに行くたびにマスクを交換する。その際もマスクの紐の部分をもって交換する。
「あなたがポケットに入れて持参しているハンカチも、外気に触れやすくりますし、一度使って濡れたハンカチをポケットに戻すとウイルスが増殖する可能性もありますから、おすすめできません。」
「使い捨てぺ-バータオルが圧倒的に清潔である」
「新幹線や飛行機に乗る際は、人が少ないエリアの「最後列」を選びます。」「うがいをする前に、口をゆすぐことです。」
徹底するには結構大変な方法が書かれていますが、健康な状態で仕事をするには仕事ができるならば、これくらいの労力は大したものじゃないのかもしれません。
また、初めて聞いた話に、風邪の超初期症状を把握して本格的な風邪をひかないようにするための方法が紹介されています。
この超初期症状は、人によって違うので、人の話を聞くよりは、自分が風邪をひいたときに振り返り、パターンを分析するのが有効だそうです。
確かに、自分が風邪をひくときは、その直前に何らかの異変があることが多いです。
私の場合、舌が重くなったり、姿勢が悪くなることが多いです。
その辺の話を、家族にしても全く共感してもらえないので、これは個人差だという著者の主張が腑に落ちました。
「風邪をこじらせず、即回復する一流のビジネスパーソンに共通しているのは、この「風邪をひくパターン」を自己分析できていることです。」
「 具体的な超初期症状は、人によって千差万別です。
たとえば、「食べ物の味が変わる」という人がいます。「集中力がいつもより続かなくなる」という人もいます。「まばたきの量が増える」「唇がやたらと乾き、つい舐めてしまう」などもあります。 」
風邪対策について、ラインを引きまくった一冊ですので、早めに読んで習慣を変えておくことをオススメします。
一流の人はなぜ風邪をひかないのか?――MBA医師が教える本当に正しい予防と対策33 | |
裴 英洙
ダイヤモンド社 2018-02-22 |
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