弁護士石井です。
法律相談の現場では、問題を先送りしてしまうする人が多いです。
もっと早く動いていれば…
なぜ早く相談に来なかったのか
などと後悔する人も多いです。
法的な問題としては、時効のように決められた期間内に動かないと致命的になることもあったりします。
ときに、先送り・先延ばしは大問題になってしまうんです。
では、先延ばしをしてしまう人はどうすれば良いのでしょうか?
そんな人にお勧めの本を読みました。
『いいから、今すぐやりなさい』と言う本です。
タイトルそのままですね。
本の最後には、「先延ばしをしてしまう言い訳トップ40」が紹介されていて、非常に共感できます。
一部を紹介してみましょう。
1「面倒だ」
2「締め切りはまだ先だ」
4「放っておけば、おのずと解決する」
15「誰かがやってくれる」
17「どこから手をつけていいかわからない」
24「一晩寝て考える必要がある」
27「面白いテレビ番組がある」
30「占いによると、今はあまりいい時期ではない」
33「天気が悪い」
34「いい天気だから、こんなことをして過ごすのはもったいない」
あるある・・・
胸に、グサグサと刺さる言い訳が並んでいますね。
こんな言い訳に共感してしまう人は、この本で対策を学んだ方が良いでしょう。
では、先延ばしを避けるための対策にはどのようなものがあるのでしょうか。
本の中では、「11の対策」が紹介されています。
その対策の多くに共通するのが、「紙に書く」という方法です。
例えば、対策の1つに、「課題を細分化する」という方法があります。
問題に取り組めない課題をリストアップするのです。
それを紙に書きましょう。
対策の1つとして、「前日に計画をする」という方法も紹介されていますが、これも紙に書くことが大事だとされています。
他の対策としても、「賛否を検討する」という方法があり、これも賛成の要素と否定の要素を紙に書くことが大事だとされています。
このように、いくつかの対策の中では「紙に書く」ことが共通点として挙げられます。
私の本でも紹介したことがありますが、頭の中でごちゃごちゃと考えるより、紙に出して見えるようにしたほうが、問題はわかりやすくなります。
その方が取り組みやすくなるのですね。
紙に書くと言う方法は、ベストセラーになっている『「すぐやる人」と「やらない人」の習慣』でも紹介されている方法です。
問題を先送りしてしまってる人は、とりあえずその問題を紙に書いて書き出して分析してみてはいかがでしょうか。
本の中では、11の対策のほかに、問題を先延ばししてしまう原因の1つは、慢性疲労にあるとの指摘がされていて、その対策も紹介されています。
適度な運動や、立ったまま仕事する、机を整理してストレスを減らすなど、取り組みやすい方法も書かれています。
自分の課題を先送りして、致命的になる前に読んでみては。
DO IT NOW いいから、今すぐやりなさい | |
エドウィン・ブリス 弓場 隆
ダイヤモンド社 2018-06-21
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