弁護士の香崎です。
スタッフCatさんに続き、桜の話題です。
桜が、咲き始めました。
この季節だけ咲き、あっという間に散ってしまう。古来より、日本人にこよなく愛され
てきた花です。
和歌にもよく歌われてきました。「花」といえば、桜の花を意味します。
久方のひかりのどけき春の日にしづ心なく花のちるらむ
願わくは花の下にて春死なんその如月の望月のころ
一方、私は最近季節を問わず「サクラ」と戦っています。出会い系サイトに咲く
「サクラ」。
「悩みごとを聞いてくれたら、○万円差し上げます。」などと、次々とメールが来て、
話に乗って最初に自分がお金を払うが、その後約束された見返りはいつまでたっても
実現されない。
そんな「サクラ」たち。
(事件内容を知らないとよく分からないかもしれませんが、さも相談ごとがあるかの
ようにもちかけるこれらのメール送信者が、「サクラ」と呼ばれています)
ウィキペディアで検索すると、こういう場合の「サクラ」という言葉の意味・由来が出て
います。
「桜の花がパッと咲いて、さっと散ることから、その場面の盛り上げ役のことをいう。」
なるほど。
サクラを使って不当に高い商品を買わせた行為で、詐欺罪が成立するとした裁判例もあり
ます(名古屋高等裁判所昭和36年1月18日判決等)。
出会い系サイトの「サクラ」も、詐欺に当たるものが多いと思います。
サイトに咲く「サクラ」に騙され、お金を失った方は、あきらめずに一度相談するのも
いいと思います。
詐欺といえば、「オレオレ詐欺」が広まり始めたころ、新聞の川柳でこんなのが出てい
た記憶があります。
「オレオレは マツケンサンバ だけでいい」
「オーレー オーレー マツケンサンバー 」ああ、何だか久しぶりにマツケンサンバ
を見たくなってきました。
「サクラ」も、この季節に咲く花だけの方がいいですね。それか、金の絡まないただの
盛り上げ役としてのサクラなら歓迎かもしれません。
ではまた来週。
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