弁護士の香崎です。
昔ヒットした歌で、こんな歌詞がありました。設定は、女性が、結婚予定の相手
男性に贈った言葉です。
ロマンスグレーになって 冒険の人生 突然選びたくなったら
最初に相談してね 私はあなたとなら どこでも大丈夫
これを聴いた当時、ううむ、こういう女性がいたらいいなあ、と思ったものです。
さて、気が付けば、
ロマンスグレーになりました(年齢の割には白髪が多いせいです)。
冒険の人生を選びたいです(但し「突然」ではなくて、約20年来の希望です)。
で、妻に相談するかといったら、するわけがありません。応じるわけがありませ
ん。(現状、複数の未成年扶養家族がいるので、当然ですが)
もし実際にこんな要望を出したら、離婚ってところでしょうか。
現在は、夫婦の3組に1組は離婚しています。
厚生労働省・離婚の統計
そして、私の感覚だと、3分の1が離婚するとして、残りの3分の1くらいは、
夫婦のどちらか一方が、あるいは双方が、日々相当な我慢を重ねることによ
り、何とか維持されているのではないかと思います。
円満なところは、いいところ3分の1、いや、そんなに多くもないような気がし
てなりません。
故・河合隼雄氏(心理学者)は、夫婦は協力し合えても理解し合うのは大変難し
い、と語っていました。つまり、子どもが自立するまでは子どものために協力
して家庭を維持するが、子どもが成長し手を離れた後で、初めて相手と正面か
ら向き合い、お互いのことをいかに理解していないかに今更ながら気付き、ま
た、理解が難しいことにも気付いてしまうと。ううむ、深く納得してしまう自分が
コワイ。
それでも、私は無責任に声を大にして言いたい。独身者たちよ、若者たちよ、早
く結婚すべきだ、と。以前も書いたような気がしますが、これは人生に必要な苦
行なのです。最初から敬遠してこれを味わわないより、とにかく体験してみまし
ょう。
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