弁護士から送られた文書の意味がわからない

弁護士の石井です。

夜間、事務所のフリーダイヤルに電話がかかってきました。

「あの、報告の手紙をもらったんですけど、内容がよくわからないのです」

やさしく書いているつもりでも報告の意味が伝わらないことは出てきてしまいます。
まずは内容を確認しないといけません。

「どのような内容が書かれていますか?」

「CFJの過払い金の計算が終わって金額が出ているんですけど、裁判前だと大幅に減額になって、裁判を起こしても相当の減額がされるって書いてあるんです。どういう意味ですか?」

うちの事務所からそんな内容の文書を出すかな?ちょっと違う内容なんじゃないかな?と思いつつ

「CFJが裁判前に任意に返すと言ってくる金額って、裁判で認められそうな金額よりも大幅に安いんですよ。
 裁判前の話は、そういう意味だと思います。裁判を起こしても減額されるということは、取引内容に問題があるのかもしれません。
 取引内容を確認しますので、お名前をいただけますか?」

「あ、すみません。●●と言います」

「●●さん、あれ、見つからないな。
 ご依頼いただいた時期っていつころですか?」

「え?
 あ、すみません。
 私、初めて電話する者です

「えっ?初めて?
 でも、事務所からの報告書の内容の意味がわからないという話でしたよね?」

「いえ、おたくの事務所ではなくて・・・

 私が依頼している弁護士事務所から届いた報告書のことです

別事務所の通知について質問が来るとは、想定外

それを他の事務所に質問しますかー

「ワンピースの最新刊、いつ出るんですか?」って講談社に質問するようなもんですよー

気を取り直して・・・

「あの、
 うちの事務所が出した書面でなければ、何とも言えませんよ。
 いちばんわかりやすく教えてくれるのは、依頼している事務所の弁護士だと思いますよ。
 遠慮なく電話して聞いてみたらどうでしょうか」

「でも、その事務所、話す相手が弁護士じゃなくて、受付の人っていうのかしら?
 よくわからないんですよ」

聞いてみると相談時は弁護士が対応していて事務処理を事務局が対応している内容のようです。

「遠慮なく弁護士出せって言ってください」

全国の法律事務所のみなさん、依頼者にはわかりやすい報告を。
弁護士に質問を求められたら、電話に出て説明してあげてくださいー。

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