弁護士石井です。
うちの事務所では借金相談に来る方も多いです。
もちろん借金相談に来るような状態ですので、貯金はありません。
貯金がない人は、収入が少ない人かと言うと、そうとも言い切れません。
収入が多い家庭なのに貯金がないということはよくあります。
逆も、まれにあります。
私も貯金が多いわけではなく、誘拐されても身代金をキャッシュでは払えません。
独立する前に、他の弁護士から、「普通に働いていて貯金がないなんて問題ですよね」と胸にグサグサと刺さる言葉をいただきました。
そこで、『貯まる生活』という何とも素敵なタイトルの本を手にしました。
家計にドラッカーの考えを応用し、貯金をするというストーリー形式の本です。
「収入が少なくても、預金は生活するものにとっての義務なんだよ。」
「君の家計が赤字なのは、預金が必要な理由が曖昧だからなんだ。」
と、貯めないといけない、という気持ちを駆り立ててくれる本です。
貯まる生活―見えない未来にそなえる家計マネジメント術 | |
林 總
文藝春秋 2011-12 |
この本では、貯金をするには、その目的が大事だと主張されています。
目的がない貯金は続かない。
まさにそのとおりだと頷いていたら、アメーバニュース欄に
「貯金ができる人」7の法則
という記事が紹介されていました。
記事によると、貯金できる人の法則とは
【1】目標を持っている【2】積み立てができている【3】食費が少ない【4】部屋がきれい【5】自分なりのお金のルールがある【6】人は人、自分は自分と思える【7】情報やテクニックを駆使している
だそう。
ここでも目標が取りあげられています。
別に欲しいものなんてないし~
と言って貯金をしていない家庭では、突然の支出に耐えられなくなります。
そういう家庭が借金に陥ったりしているのです。
『貯まる生活』から再度セリフを引用すると
「今後君たちは何度も転換期に遭遇する。
子供の進学、新しい住まい、家族の大病、親との別れ、夫の定年。
こうした節目をきっかけに、君たちの人生は大きく変わる。
同時に多くのお金が必要になる。
転換期を上手に乗り切るためにも、預金は欠かせないんだ。」
目標とは、積極的なものとは限りません。
迫ってくる転換期を乗り切る、という消極的なものも含むのです。
貯金できない人は、自分の転換期を考えて、少しは貯めていきましょう。
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