弁護士石井です。
マイナンバー制度が始まったということで、関連する詐欺が出てきていますね。
不審電話のほか、実際の被害も出てしまったようです。
あたらしい制度が始まった場合には、便乗する詐欺が出るのはいつものことです。
手口自体は毎回同じです。
気をつける点なども、多くのメディアで報道されています。
「マイナンバー詐欺が多発、3つの手口に注意を」
http://www.yomiuri.co.jp/science/goshinjyutsu/20151009-OYT8T50152.html
3つの手口とは、以下。
・劇場型(何人もで役割を決めてお金を取りに来る)
・個人情報収集型(とりあえず情報を集める→後日オレオレ詐欺)
・便乗型(マイナンバー手続だとごまかしてお金を取る)
便乗型と劇場型は似たような分類な気もしますが、どれもよくある手口です。
消費税アップとか確定申告とかでも同じ話が出てきます。
勧誘の言葉が「マイナンバー」に変わっただけですので、本質を見るようにしましょう。
ちなみに、法律事務所でも、破産管財人の事件を扱っている事務所では、マイナンバーカードが他の郵便物と一緒に転送されてくるのをどうすれば良いのか、など議論されていました。
ただ、実際にはまだ届きませんね。裁判所の職員も「周りで届いたって話、効かないですね」なんて言っていました。
届き始めたら、詐欺の話はもっと増えるでしょう。
不審電話に関するニュース。
http://www.chibanippo.co.jp/news/national/282287
市によると、電話は8日正午ごろ、女性の自宅にあった。男から「マイナンバーに関して、還付金の封書が届きましたよね」と尋ねられ、女性が「来てない」と応じると、男は「来ているはず」と反論。女性が「調べて折り返し電話する。電話番号を教えて」としたところ電話が切れたという。
騙す側も、「マイナンバーが届いている」と思い込んで、騙そうとしたのに、拍子抜けしたというケースでしょうか。
だとしたら、届き始めたタイミングで仕掛け始めることでしょう。
お気をつけて!
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