弁護士石井です。
『実践フォーラム破産実務』という本を読みました。
主に法人破産の手続きについて、対談方式で説明されているものです。硬い文章が苦手な人は読みやすいかもしれないですね。
この中で、法人の破産申し立て費用について説明がありました。
対談に出てくる弁護士は、法人では1,000,000円以上、個人事業者は500,000円以上を基本にしていると発言。他の弁護士も同じような相場観と回答されています。
現在の、うちの事務所では、法人の破産申し立て費用は、この相場観よりは低い設定をしていますが、法人破産の相談では、その費用もなかなか準備できないという会社が多いです。
この本の中でも、申立費用や予納金の準備、すなわち破産申し立てに係る費用が準備できないことが法人破産手続きのネックになっているとの指摘も出てきます。
この辺の課題をどうするのか考えていかないと、法人が破産手続きなどしっかりした処理がされずにそのまま放置されるケースも減らないのではないかなと思います。
実践フォーラム 破産実務―手続選択から申立て・管財まで | |
野村 剛司
青林書院 2017-11-01 |
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