弁護士石井琢磨です。
先日、弁護士らが開発したAIが架空請求の手紙を診断してくれるという報道がありました。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO38825010S8A211C1CR0000/
アプリで見破るという報道がされていますが、
LINEで友達になり、写真を送ると診断してもらえるというシステムのようです。
https://company.kakuseikyu.com/
架空請求の判別自動化ができれば、全国の消費生活センターでされている「請求が来ました」「無視してOK」のやりとりが30%くらい減りそうで非常に良いですね。
うちの事務所にもたまにそういう相談あるので、このシステムを案内するだけで済むかもしれません。
これは機会があれば、一度試してみましょう。
そんなある日、私の実家の自治会で、妙なハガキが届いたという報告がされました。
うーん、これは、架空請求かなー。
悩みますねー。
よし、ここは、あのAIの出番ですね。
最新のテクノロジーで見破ってくれ!
写真を送ったら、すぐに既読になったぞ。
そして、「画像を解析中です」とレスが!
解析結果を待ちます。
さあ、果たして!?
チッチッチッチ・・・
家族で画面を見守ります。
・・・
6日経過。
やっぱり、AIでも見破れないのでしょうか。
電話番号で検索すると、詐欺との指摘があるのですが、AIも間違えたらいけないし、きっと慎重になっているのでしょう。
冷静になって、マジメにツッコむと、
総合消費料金って何だ?
実際の裁判では、取り下げ最終期日とかないし、
それまでに連絡がないと裁判日程を決定する呼出状が発行されるという流れではないし。
訴えたら裁判期日決まって呼出状送られるし。
給与差し押さえに執行官立ち会いはないし。
などなど色々とあるのですが、まさか、AIのレベルはまだそこに達していないのでしょうか?
いや、そんなはずはない。
だって、AIだよ。
驚異のAIだよ。
おそらく、弁護士らが開発したので、同業者を見破る力を備えているに違いないです。
AIに「お前は弁護士だから、遊びで送ってきたんだろ?我々は、真剣に困っている人に対して優先的に回答をしているのだ」と見破られたのでしょう。
恐ろしい力です。
もう、我々の仕事は1ヶ月くらいでAIに奪われてしまうでしょう。
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