2022年に読んだ512冊から、特に良かったものを選ぶエントリ

日記

弁護士石井です。

2022年の読書数は、512冊でした。

Kindle読み放題での流し読みも含まれていて、1行でもメモを抜き出した冊数です。

移動が多い時期に月間100冊以上していた時期もあれば、1冊読むのに3週間かかった本もありました。

ここ数年では、読書よりも、メルマガ、note、動画やオンラインサロンなど違う媒体からの情報収集割合が上がっています。というわけで、数はあまり関係なくなっていますね。

以下、良かった本のメモです。

「NOISE」 ダニエル・カーネマン

NOISE 上posted with ヨメレバダニエル・カーネマン/オリヴィエ・シボニー 早川書房 2021年12月02日頃 楽天ブックスAmazonKindle

相対的な判断を行い、相対的な尺度を使う相対的な判断は、絶対的な判断よりノイズが少ない。というのも人間は判断対象を直接何らかの尺度に当てはめて評価する能力はあまり高くないからだ。二つのものをペアにして比べることのほうがずっと得意である


裁判官、保険会社などの判断のバラツキを追及した本。

同じ事案でも、状況によって異なる判断がされるのはなぜか、その対策で有効なものはあるのかが役立ちました。このバラツキをなくそうと頑張った2022年でしたが、うまく結果にはつながらず。まだまだ課題だらけなので、近いうちに再読予定です。

「情報を活用して、思考と行動を進化させる」 田中志 

情報を活用して、思考と行動を進化させるposted with ヨメレバ クロスメディア・パブリッシング 2021年04月23日頃 楽天ブックスAmazonKindle

分析においてまず必要となるのはその言葉の通り「分ける」こと、要素への分解です。この要素への分解をうまく行うためのコツが、構造化です。

情報がたくさん入ってくるので、それをどうするか、その後の整理の話で役立ちました。

「改訂版金利を見れば投資はうまくいく」 堀井正孝  

改訂版 金利をみれば投資はうまくいくposted with ヨメレバ堀井 正孝 クロスメディア・パブリッシング 2022年05月27日頃 楽天ブックスAmazonKindle

「金利」は「炭鉱のカナリアjのごとく、コロナショックよりもかなり前から、このままでは景気は減速する。後退すると何度も警報を鳴らしていたのです。


どちらの局面でも真っ先に景気の変化に反応したのは「金利」です。

2022年は金利の動きが激しかったですね。

為替の動きもすさまじく、FXをやっている人などは無事でしょうか。

今年は、動かなかった日本の金利もどうなるか注目されています。
業務と関係しているところでは、変動金利で住宅ローンを組んでいる人たちへの影響が心配です。

「ジュニアアスリートのスポーツ栄養」 井原 瑞貴

ジュニアアスリートのスポーツ栄養posted with ヨメレバ井原瑞貴 文芸社 2020年08月 楽天ブックスAmazonKindle

 


試合の時はいつも同じものを食べる「ルーティン化」しておくと安定したパフォーマンスを発揮することができます。


私は朝食に「ご飯、味噌汁、鮭、バナナ、オレンジジュース」の5点セットを勧めています。ご飯、バナナ、オレンジジュースは糖質。味噌汁は具少な目にして水分・塩分補給。鮭はタンパク質ですが、これには理由があります。              

家庭の事情で参考になった内容です。

健康に役立つ食事と、スポーツの本番でのパフォーマンスを上げる食事は全然違うのですよね。

この知識が役立ったのか、そこそこの結果につながっています。
こういう知識が中高生のときにほしかった。

「ユア・タイム」 鈴木祐

YOUR TIME ユア・タイムposted with ヨメレバ鈴木 祐 河出書房新社 2022年10月19日頃 楽天ブックスAmazonKindle

 
万人に効果がある時間術は、いまだひとつも見つかっていない
正しい時間術とは、あなたの「予期と想起」を調整するものである

時間術の本を読んでいくと、全く効果ないじゃないか、と感じる手法も多いです。

これは、予期と想起のタイプが違うからのようです。

たとえば、予期が多い(気になるタスクが多い)私は、TODOリストが仕事上手放せないのですが、これが効果ないタイプの人もいるのです。
家族間でのすれ違いも、すこしは理解できるかも。

「経済改革としての明治維新 」武田知弘 

経済改革としての明治維新posted with ヨメレバ武田知弘 イースト・プレス 2018年02月10日頃 楽天ブックスAmazonKindle


明治維新直後の新政府は極度の財政難であり、いわば無一文に近い状態だったのだ。 そして、明治新政府が最初に目指したのは「財政の安定化」なのである。


明治維新での最大の被害者は武士である。そして、その次に被害を受けたのは商人だといえる。  商人たちは新政府のもろもろの政策により大きなダメージを受けたが、最も大きかったものは「借金棒引き政策」だ。簡単にいえば、商人が幕府や諸藩に貸していたお金をほとんど棒引きにされてしまったのである。


歴史の中では、明治維新の話は好きな方です。

推しが大久保利通である私は、龍馬とか新選組とかより、幕府後の新政府の立ち上げ時期に魅力を感じます。そのシーンを財政改革という視点から解説してくれる本。

「嫌われた監督 落合博満は中日をどう変えたのか」 鈴木忠平

嫌われた監督 落合博満は中日をどう変えたのかposted with ヨメレバ鈴木 忠平 文藝春秋 2021年09月24日頃 楽天ブックスAmazonKindle

「もし痛いと言えば、監督はすぐに休ませてくれたはずだ。その代わり、お前は二軍に行かされていただろう。レギュラーっていうのはな、他の選手にチャンスを与えてはいけないんだ。与えれば奪われる。それがこの世界だ。それが嫌ならどんなに痛くたって試合に出続けるしかない。監督はそのことを誰よりも知っているんだ」


数字が証明していた.落合はまさに完全なる模倣から、自分だけの技術を生み出したのだ。

野球はほとんど観ませんが、野球の本は読むこともあります。

落合監督って嫌われていたのか。

与えられた条件で結果を出す視点がすさまじい。生き方として憧れます。

「無限の始まり」 デイヴィッド・ドイッチュ 

無限の始まりposted with ヨメレバデイヴィッド・ドイッチュ/熊谷玲美 インターシフト 2013年10月29日頃 楽天ブックスAmazonKindle


問題は枯渇することはない。説明が深いほど、新たな問題をより多く生み出すからだ。

移行は必然的にゆるやかなものとなる。動的社会を安定的に維持するには、大量の知識が必要だからだ。静的社会で利用できる手段lわずかな創造力と知識あまたの誤解、ミームの盲目的な進化、試行錯誤lだけからその知識を生み出そうとすれば、当然ながら長い時間がかかる。しかも、そうするあいだにも社会は機能し続けなくてはならない。


3回読んだけど、3%くらいしか理解できていない気がする。最近のジョジョみたいな感じです。今年も脳が泣き叫ぶような読書をしたいところです。

「エンベデッド・ファイナンスの衝撃」 城田真琴

エンベデッド・ファイナンスの衝撃posted with ヨメレバ城田 真琴 東洋経済新報社 2021年12月10日頃 楽天ブックスAmazonKindle

エンベデッド・ファイナンスは大きく分けて、エンベデッド・ペイメント(決済)、エンベデッド・レンディング(貸付)、エンベデッド・インシュァランス(保険)、エンベデッド・インベストメント(投資)、エンベデッド・バンキング(銀行)という5つの領域がある。

金融業界にいろいろなところが入ってきて、債務整理関係では大変です。今後もこの方向性でしょうね。
お金などをデータで捉えていく視点を持ちたいと考えています。

「プロジェクト・ヘイル・メアリー」 アンディ・ウィアー

プロジェクト・ヘイル・メアリー 上posted with ヨメレバアンディ・ウィアー/小野田 和子 早川書房 2021年12月16日頃 楽天ブックスAmazonKindle

SF小説をたまに読みますが、これは衝撃を受けました。前提知識なく読むのがオススメ。抜粋メモも載せません。

他の媒体からの情報収集も増えてきていますが、出版社から発行されている書籍には、一定の信用性がある(もちろん間違っているものもある)ので、まだまだ数年は活用する予定です。

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