国選弁護人が面会に来ない

刑事事件

弁護士石井です。

某警察署管理係から事務所に電話がありました。

管理係とは、事件の捜査ではなく、捕まっている人の面会受付等をしてくれる係です。

その電話によると、

「うちに勾留されている被疑者なのですが、国選弁護人がついているのですが、一度も会いに来ないので、解任して代わりに石井先生に頼めませんかね」

とのこと。

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捕まっている本人から手紙が来るとか、「会いたいと言ってる」という電話が来ることはありますが、管理係の人がここまで積極的なのも珍しいです。

ふつうは、国選弁護人に選ばれたら、比較的はやい段階で面会には行き、活動内容を決めると思うのですが、まあ、人それぞれではありますからね。

夏休みかもしれないし、予期せぬ病気で動けないのかもしれないし。でも代わりを立てるくらいのことはしそう。

ただ、すでに国選弁護人が選ばれている以上、その事務所への面会要請や法テラス経由で連絡を取るというのが適切な対応ではないでしょうか。

 

こういうことがあることで、「国選弁護人は動いてくれない」という噂がそこら中に飛び交うのでしょうね。誰を国選弁護人に指定したい、と選べないシステムだから仕方がありません。指名したければ、費用をかけて私選でということになってしまいます。

 

ところで、なぜ某警察署の人は、私を選んで電話してきたのでしょうか?

以前にやった刑事弁護活動を評価してくれたとか?

以前の事件で、被疑者が面会要請を出すたびに、すぐに駆けつけていたから?

 

聞いてみると、「弁護士会の名簿で、いちばん上に載ってたからですよ」

地域での、あいうえお順でありました。

ふっ

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