弁護士石井です。
外出先で打ち合わせする予定があったのですが、1件、相手の体調不良で流れてしまいました。まあ、この時期は仕方がないですね。
その時間で、気になっている分野の勉強をしていました。
客が2人くらいしかいない空いているカフェに入ったら、何かのマンガ?のコラボ中でした。
コラボなかったら、もっと空いていたのか。
デリバティブの本は金融商品がらみの本です。
金融商品がらみでは、最近、仮想通貨の報道がすさまじいですね。
ビットコインが上がったと報道されたと思ったら暴落と報道されたりしています。
以前に、仮想通貨詐欺の裁判を担当したのですが、今の報道を見ると、同じような事件が増えそうな予感がします。
要は、何かが上がったと報道されると、それを理由に勧誘して、お金を持ち逃げってパターン。一番単純な詐欺ですね。
または、お金を集めて先行者に配当、どこかで破綻というポンジスキーム。
ICOがらみだと詐欺かどうか微妙なこともありますが、お金の持ち逃げパターンは明確な詐欺です。
従業員や全役員相手に裁判したりもしましたが、回収可能性を考えると、逃げられる前に、費用かけて仮差押えしておくしかない気がします。
仮想通貨がらみで、勧誘されて、その相手にお金を渡すのだけはやめましょう。
私が関わった1件では、仮想通貨のリップルの取引でしたが、小規模会社の相対取引でした。
顧客に利益が出れば相手の会社に損失が出るというものです。
無断売買でもあったので、顧客のお金をあずかって、適当な取引をでっち上げていたという内容でした。適宜、配当をして、追加投資をさせて逃げるという手口です。
その後、リップルは暴騰しているので、私の依頼者のおばあちゃんが、他の取引所などで本当にリップルを買っていれば、巨額の利益を得ていたことになります。
老後資金1000万円以上の被害額でしたから、今の相場だと、軽く億は行っていた時期です。
リスクをとって、仮想通貨に手を出すなら、勧誘された相手にお金を渡すのではなく、自分で調べて取引所で購入した方がマシです。
もちろん、仮想通貨が暴落するリスクや取引所が吹っ飛ぶリスクも頭に入れておきましょう。
私も、人狼仲間で仮想通貨に詳しい人がいるので、教えてもらい、最近になって、ネタ投資(投機)しています。
今の時点で、国内の取引所なら、この3件だそう。
その人は、3箇所とも開設しておけって言ってました。やってみて納得。
使ってみると、どれも一長一短なんですね。
ビットフライヤー
チャートを含めてサイト構造が分かりやすい。コイン販売所は割高。
Zaif
取引所で買える通貨が多いのでコストは安いですが、サイトの構造が分かりにくすぎる。
コインチェック
取扱い通貨の種類は豊富。ただし、購入コストは高い。
(※2018.1.27追記 NEM盗難問題が発表されリスク増加)
テレビでCM打たれたりしているので、バブルっぽい時期だと感じるのですが、ウォッチしている方々が予想している未来が来る確率もけっこうあるとも感じるんですよね。
いまの人手不足問題にもつながる話な気がする。
個人的には、アベノミクスあたりから、円を絶対視する価値観が崩れ、日本円は一つの価値に過ぎないと感じるようになっています。株価が上がった=円の価値が下がったと感じるように。実際、円は大量に供給されているわけですしね。
仮想通貨を買ってみると、ますますそう感じるようになり、円預金を持っていても下りのエスカレーターに乗っている感があります。
あくまで、個人的には、ね。
お金2.0 新しい経済のルールと生き方 (NewsPicks Book) 佐藤 航陽 幻冬舎 2017-11-30by G-Tools |
新しい時代のお金の教科書 (ちくまプリマー新書) 山口 揚平 筑摩書房 2017-12-06by G-Tools |
社会を根底から変えるシェアリングエコノミーの衝撃! 仮想通貨ブロックチェーン&プログラミング入門 玉蔵 ヒカルランド 2017-11-24by G-Tools |
しょせん私の未来感は、リップルの裁判依頼があっても、自分では買わずに「あのとき買っておけば」と思う程度のものです。自己責任でチャレンジする人は、上の本くらいはあわせてチェックしておいた方が良いでしょう。
とりあえず、人に言われるがままにお金を渡すのだけはやめましょう、ということで。
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