弁護士石井です。
子どもの貧困関係の本『チャイルド・プア~社会を蝕む子どもの貧困』を読みました。NHKの番組を元にした本。
子どもの貧困問題に限らず、この手の本には、悲惨な例が紹介されています。
ホームレス、生活保護、自己破産等事例が豊富です。
福岡、広島、神戸、大阪、名古屋、東京……。各地のハローワークで、合計数十社の採用試験を受けたが、すべて落ちた。 63 キロあった剛志さんの体重は、 54 キロにまで減った。 誰かに助けを求めることはできなかったのか。剛志さんたち家族には、生活保護を受けるという発想はなかったという。とにかく一刻も早く定職を見つけて、どこかに定住することだけを考えていた。債権者からの取り立てなどで迷惑をかけたくないため、知人や親戚にも頼ることはできなかった。
生活できるだけの収入がないことが、たいていの問題です。
中には、生活保護や自己破産の知識がないために、子供を貧困状態にしてしまっていると感じるケースが多いです。
子ども自身も、知識がないゆえに、ホームレスになってしまっていたりするケースもあります。
貧困問題の解決には、情報という視点が重要。
ほとんどの場合、第三者目線では、個別の解決方法の情報がこの世界のどこかに置かれていると感じるのではないでしょうか。
テレビで、悲惨なケースを見て、「えー、何でこうしないの?」「こうすれば良いじゃないか」と解決方法が思いつく人も多いはず。
結局、自分にとって有効な情報にどのようにアクセスできるか、それによって貧困から脱出できるかが変わるのではないでしょうか。
そのようなアクセス方法が何なのか、人によっては本だったり、インターネットだったり、SNSなどの人脈からの情報だったりするでしょう。
自分も、全く自分が関わってこなかった分野だと、どのように情報にアクセスすれば良いか苦戦することも多いです。
自分にとって不可欠な情報にアクセスできる環境をしっかり持っておくことが、これからさらに重要になる気がします。
チャイルド・プア~社会を蝕む子どもの貧困~ | |
新井直之(NHKディレクター)
ティー・オーエンタテインメント 2014-03-15 |
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