弁護士石井です。
国民生活センターからの情報で、通販サイトの「¥」表示が、日本円の表示じゃないサイトに関する注意喚起がされていたので共有します。
海外サイトなどでは、値段の単位が円なのかドルなのか確認することは通常ですが、国内サイトを装っていると、つい円だと信じ込んで決済してしまうこともあるでしょうね。危ないです。
ミキの詐欺被害相談室
弁護士さん、通販サイトで騙されちゃったんですけど、どうしたらいいですか?正直、ムカついて仕方がないんです!
ミキさん、それは大変ですね。具体的にどんな問題が起きたんですか?
実は、カリグラフィーのガイドブックを買おうと思って、通販サイトで「¥1,680」と表示されていたので、安いと思ってポチッと注文したんです。でも、後から分かったら中国人民元で、実質20倍の価格になっちゃいました!信じられないでしょ?
それは驚きですね。実は、最近そういったケースが増えていて、消費生活センターにも相談が寄せられています。通販サイトが中国人民元を明示していないことが問題の一つですね。
そうなんです。私も広告を見て飛んで行ったんですけど、日本円だと思って注文しちゃいました。こんなことってあるんですね。ちょっとショックで悔しい気持ちでいっぱいです。
確かに、そういったケースは厄介ですね。ちなみにミキさん、最近何か面白いことはありましたか?
えーと、そうですね。先日、友達と一緒にカフェに行って、美味しいケーキを食べたんですけど、そのケーキが値段の割に小さくて、ちょっと笑っちゃいました。でも、こんな通販サイトのトラブルに遭うと、あの時のケーキも高いだけでなく、ちっぽけな悩みに思えます。
確かに、そう思いますね。さて、まずは、通販サイトにキャンセルや返金を申し出てみましょう。しかし、返信や返金がないことも多いので、その場合はクレジットカード会社に相談してくださいね。
そうなんですね。でも、通販サイトに販売業者の情報が表示されていないんです。どうやって連絡しましょう?
連絡先がメールアドレスしかない場合もありますね。まずはそのメールアドレスに連絡を試してみましょう。また、クレジットカード会社にも相談する際、通販サイトの表示内容や契約を取り消したい理由を説明して、適切な対応を求めましょう。
分かりました。ちょっと気持ちが楽になりました。でも、こんなことがあるから、次からは通販サイトで買い物するのが怖くなっちゃいますね。
確かに不安になることはありますが、安全な通販サイトでの購入を心がけることが大切です。例えば、通貨表示が日本円か中国人民元かを確認することや、販売業者の情報が掲載されているか確認することが重要ですね。
確かに、そうですね。ちょっとした注意で、こんなトラブルに巻き込まれるのを防げるんですね。
そうです。また、問題が発生した場合は、クレジットカード会社に相談することも大切です。忘れずに行動しましょう。
ありがとうございます!弁護士さんのおかげで、ちょっと気が楽になりました。これからは、通販サイトでの購入に注意して、安全に買い物ができるようにしますね。
どういたしまして。ミキさんが安心して買い物ができるようになることを願っています。また何か問題があれば、遠慮なく相談してくださいね。
はい、本当にありがとうございました!これからもよろしくお願いします。
もちろんです。いつでもお手伝いできることがあれば、お気軽にお声がけください。では、お気をつけてお帰りください。
通販サイトの価格単位
日本の消費生活センターなどでは、というインターネット上でカリグラフィーのガイドブックを販売しているサイトに関する相談がいくつか寄せられています。
このサイトでは、「¥」と表示されている価格が実際には中国人民元(CNY)であり、日本円(JPY)ではないことが問題となっています。
消費者が誤って日本円だと思い込んで購入すると、約20倍の価格で購入してしまうことになります。
消費生活センターが調べたところ、広告や通販サイトで「¥」と表示されている価格が中国人民元であることが明示されていないため、日本の消費者が誤解して購入してしまうケースが発生しています。現在も通販サイトはアクセス可能で、今後も被害が発生する恐れがあるため注意が必要です。
例えば、ある消費者はSNSの広告でガイドブックを見つけ、「¥1,680」と表示されている価格でクレジットカード決済を行いました。しかし、後にクレジットカード会社から送られてきた決済通知メールには、「¥32,916」という金額が記載されていました。このため、消費者は驚いて通販サイトを再度確認し、「サポート」ページで通貨が中国人民元であることが分かりました。
クレジットカード会社にキャンセルを依頼したが、キャンセルはできず、通販サイトにキャンセルを申し出るよう指示されました。その結果によっては、クレジットカード会社が調査を行うことができるかもしれません。今後の対応方法についても検討が必要です。
通販サイトの問題点
(1)「¥」表示が中国人民元(CNY)であることがわかりにくい
消費者は、SNS広告から通販サイトにアクセスし、注文者情報を入力して申し込んでいます。画面上に「¥」表示がありますが、それが中国人民元(CNY)であることは明示されていません。申し込み後の確認メールにも明記されていません。通販サイトが日本語で作成されているため、日本の消費者は「¥」表示を日本円(JPY)と誤認する可能性があります。
(2)消費者が契約の取消しを求めても販売業者からの返信や返金がない
通販サイトの最終確認画面では、「¥」表示が日本円(JPY)か中国人民元(CNY)かが示されていません。消費者は「販売価格」を誤認し、契約を取消すことができますが、返信や返金が行われていないケースが多いです。
(3)通販サイトに販売業者の情報が表示されていない
当該通販サイトでは、販売業者の名称、住所、電話番号が表示されていませんでした。連絡先はメールアドレスしか表示されていません。
(4)当該販売業者とは連絡が取れない
当該販売業者に事実関係の確認を求めましたが、返信がなく連絡が取れませんでした。
国民生活センターからのアドバイス
(1)通販サイトで「¥」表示が日本円(JPY)か中国人民元(CNY)かを確認しましょう
(2)販売業者との交渉が困難な場合はクレジットカード会社に相談しましょう
消費者が契約の取消しを主張しても返信や返金がない場合、クレジットカード会社に相談してみましょう。クレジットカード決済の取消しは各社の判断になりますが、相談することで解決への対応が可能かもしれません。ただし、クレジットカード会社に販売業者の情報を尋ねても、彼らが把握できない可能性もあります。消費者が契約を取り消したい理由や通販サイトの表示内容をクレジットカード会社に説明し、適切な対応を求めましょう。
編集後記
これは、クレジットカード会社が止めないと模倣犯が大量発生しそうです。
確信犯っぽいサイト構造じゃないですか。カード会社としてはしっかり対応すべきでしょう。
さて、今回は、会話例の中で、相談者に設定して、感情も設定したら、自然度が上がったように感じます。感情パラメータは有効に働きそうですね。
コメント