弁護士の伏木です。
「差支え(さしつかえ)」という言葉があります。
「都合の悪い事情」とか、「支障」とかいった意味ですね。
「差支えない」という使われ方をされることが多いかと思います。
弁護士はなぜかこの「差支え」という言葉を多用します。
典型的なのが、裁判所で次回期日を決める時です。
裁判官から次回期日の候補日を打診されたけれども、既に別の予定が入っていて都合が悪い場合、多くの弁護士は「差支えです」と言います。
私も言います。
「その日は都合が悪いです」と言えばすむんですが。
一種の業界用語なのでしょう。
それと、「差支えです」の後に、わざわざ当日のスケジュールを報告する弁護士も多いです。
例えば、「その日は午前○時から○○地裁で期日が入っていまして」、「その日は終日法律相談でして」などなど。
裁判所にとっては、どんな事情でその弁護士の都合が悪いかなんて正直どうでもいいと思うんですが。
でも、私もたまに言います。
一種の忙しさアピールなんですかね。
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