弁護士石井です。
サイト上に、取材用の申込みフォームを用意しているところ、最近、2件の申込みがありました。
1件は通常の取材。もう1件は、取材商法っぽい内容でした。
取材商法とは
取材商法は、取材にかこつけて、料金請求をしてくる商法です。
グレーなものもあれば、無料だといったのに、費用請求してくる詐欺まがいのものもあります。
よくある請求内容としては、
- 掲載費用の請求、
- 掲載は無料だけど撮影料を取る、
- オプション費用を取る、
- 他のサービス勧誘がしつこい、
などがあります。
今回のケース悪質商法かどうかは不明ですが、ウェブメディアの取材と称して申込みがありました。
掲載は無料と来ています。
見本ページリンクがあったので、一応、確認してみると、メディアの取材っぽいページが多数ありました。
しかし、紹介ページの一覧が続いていて、誰が見る?という疑問があるレイアウトでした。
それっぽいデザインサイトを作って、簡単に取材して個別内容を文章化、使いまわしている印象を受けました。
このメディアに掲載されても、メリットは少なさそうです。
取材申込みの趣旨も、次世代を背負っていく若者を応援と、とっても抽象的ですね。
カモと認定されるリスク
さらに、怖いのは、追加勧誘を受けるリスクが高いこと。
悪質商法では、類似商法の被害者に対して勧誘を持ちかけるのは常套手段。全くの未経験者より、一度、勧誘を受けて契約した人のほうが、契約確率が高いと判断するからです。
同じように、取材商法で使われたサイトに載っている会社は、同業者から勧誘を受ける可能性が高まります。これがリスクといえるでしょう。対応に時間をとられる。
悪質商法ではなく、純粋に、いろいろな声を世の中に届けたいというミッションのもと活動していて、サイトがしょぼいだけの可能性はないわけではないのですが、リスクが高いのでやめておきました。
固有名詞検索しておこう
真面目に検討する場合には、社名や電話番号、代表者名、サイト名などで固有名詞検索をしておきましょう。
今回は、社名・電話番号でググると、ヤバそうな情報が出てきました。
無料だと言われたのに請求された、しつこい勧誘を受けた、などなど。
案の定。
こういう評判の会社のウェブメディアに載っていると、それだけでバカにされそうでもありますので、回避して正解でした。
とはいっても、こういうチェックができずに、載っちゃうこととかありそうで怖いです。
経営者の方々、同業者の方々、気をつけましょう!
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