弁護士の香崎です。
今日は、日弁連で開催する特別研修会に参加しました。有料・自由参加
の研修で、今日のテーマは「離婚と子どもの心」。講師は慶応義塾大学
病院小児科外来医長の渡辺久子氏、後半は同氏と川島志保弁護士
(離婚事件等を多数手がける著名な弁護士)の座談会でした。
渡辺先生は、離婚等の家事事件に小児精神医療の専門家として数多く
携わっており、その話はとても参考になりました。私は自分の家庭での
言動を思い浮かべ、汗、汗、です(^_^;)。
いくつも印象に残る話がありましたが、例えば、「よい親」とは、簡単にい
うと、自分のことは二の次にまず子どものことを最優先に考えられる親と
いうことです。全くそのとおりだろうと思います。(なお、抽象的に「よい親」
の話をするのではなく、子どもをめぐる親の言動についていくつも実例を
挙げて説明がされ、面白かったです)。
しかし、後から考えると、子どもの幸せをめぐる考え方の違いから両親が
対立、諍いが絶えない、ということもよくあるわけで。いずれにしろ、今日
の研修を聞いたからと言って明日から全てがうまく運ぶようになるわけ
ではありませんが、参考になることは多かったように思います。
なお、私見ですが、自分の配偶者を含め、他人を自分の思うとおりに変
えるというのは、まず大抵不可能だと思います。相手ではなく、自分の
側の受け止め方や考え方を変えるしかないと思います。
「いくら言い聞かせても(相手が)変わらない」と嘆くとしたら、それは不
可能を望んでいるものと思います。
以前にブログでも書いたような気がしますが、早くあきらめてあるがまま
を受け入れるのが最善の方法(の一つ)だと思います。その上で、相手
が(少しは)変わってくれたらいいな、ぐらいの気持ちでいるのがいいんじ
ゃないでしょうか。
ちなみに今日の話では、子どもにとっては、離婚前の父母の葛藤が、
その後の別居や離婚よりも嫌なものだそうです。子どもに両親が争う姿
を見せるのは、何もいいことがありません。
とはいっても、自分が受け入れ、変わるということももちろん簡単なこと
ではありません。私も、道は険しいです。
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