袴田事件、再審

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弁護士石井です。

3月には袴田事件の再審が決まったとの報道が相次ぎました。無罪判決が近づいてきましたね。

袴田事件については、2、3年前にまとめて書籍を読み、動画にしたことがありました。再審のためのクラウドファンディングなどしていた時期です。

古いですが、今回はこの内容を紹介してみます。

袴田事件の詳しい内容は日弁連にもありますので、そちらでチェックしてみてください。

ミキの刑事事件インタビュー

ミキ
ミキ

ねえねえ、弁護士さん!袴田事件って聞いたことある?

弁護士
弁護士

もちろん、ミキさん。1966年に起こった、冤罪を主張する事件で有名だよね。

そうそう!織田信長みたいに名の知れた事件だけど、ちょっと違うんだよね。じゃあさ、教えてちょうだい。袴田さんはどうして冤罪だと言われてるの?

いくつかの理由があるんだけど、例えば自白が強引な取り調べで得られたとか、証拠の衣類が袴田さんのサイズじゃないことなどが指摘されているよ。

えー、それはちょっとおかしいよね。織田信長が合戦の途中で、兜を小さいサイズに変えたら戦えないじゃん(笑)

(笑)まさにそんな感じだね。さらに、逃走ルートも袴田さんの体型に合わないと言われているし、矛盾がたくさんあるんだ。

それに、熊本さんっていう裁判官が無罪だと確信していたっていう話もあるんだよね?

そう、熊本さんは他の2人の裁判官が有罪だという意見だったけど、袴田さんは無罪だと確信していたんだ。それで、ルールを破って告白したことが話題になったんだよ。

うわー、織田信長が城を包囲されてるけど、城の中にいるのは本能寺で自爆したと思われてる友達だって気付いて、城を開けちゃうみたいな感じかな?

(笑)ミキさん、なんて例えだ!でも、まさにそんな状況だったんだろうね。熊本さんは袴田さんを救うために勇敢な行動をとったんだ。

ほんとにね!でも、こんなにたくさんの矛盾があるのに、なんで再審請求が棄却されちゃうの?

それは色々な要因があるんだけど、証拠が失われたり、証言が曖昧になったりして、裁判所が再審の要件を満たすと判断しなかったからだね。それに、日本の司法制度では再審はかなり厳格な基準があるから、なかなか難しいんだ。

それはちょっと残念だね。織田信長が戦国時代にタイムスリップして、証拠を見つけたり、証言者を集めたりしてくれたらいいのに(笑)

(笑)確かに、そんなタイムスリップができたらいいね。でも、現実には袴田さんやその支援者たちは、再審請求を続けることで冤罪の可能性を訴えているんだ。

うんうん、それは大切だよね。織田信長も、歴史の真実を追求するために、タイムスリップしたくなるかもしれないね(笑)

まさかの織田信長タイムスリップ(笑)でも、本当に冤罪があるかもしれない事件は、社会全体で関心を持ち続けることが大事だよね。

そうだね。織田信長のような戦国武将がいなくても、みんなで力を合わせて、真実を追求することが大切だね!

その通り、ミキさん。冤罪問題は、司法だけでなく、社会全体で向き合っていかなければならない問題だからね。

うん、それに僕たち一人ひとりも、情報に触れる機会が増えているから、自分で調べて考えることも大事だよね。織田信長がいた時代にはなかったインターネットの力を使ってね(笑)

(笑)ミキさん、その例えがまた面白いね。でも、確かにインターネットを活用して、自分で調べて考えることが大事だね。そして、真実を求める力をみんなで持ち続けることが、冤罪問題の解決につながると思うよ。

そうだね!織田信長もきっと、その気持ちを応援してくれるよね(笑)

袴田事件とは

以下の内容は動画内容を文字起こししてまとめたもの。2020年時点の情報です。

袴田事件とは冤罪を争っている事件。

袴田事件は1966年6月30日に静岡県で発生し、4人の他殺死体が発見されました。事件の被疑者として袴田さんが逮捕され、自白をした後、静岡地方裁判所で死刑判決が下されました。しかし袴田さんは冤罪だと主張し続けており、再審請求を行っています。

最初の再審請求は1981年に行われ、その後2008年まで争われましたが、結局認められませんでした。しかし、2008年に袴田さんは第二次再審請求を行いました。2014年に死刑執行が一時停止され、袴田さんは釈放されましたが、2018年に東京高裁は再審請求を棄却しました。

現在、最高裁での審理が待たれています。
クラウドファンディングで資金を集めて何をしたのかというと、鑑定など費用に使いたいという話です。現在最高裁で争われており、どうなるか分からない曖昧な状況です。第二次再審請求という話で、最高裁で争っています。

この事件について、争点になっている部分を有名な箇所に絞って、証拠を紹介したいと思います。

まず、裁判で袴田さんが自白をしたものの、その自白に至るまでの取り調べが強引だったとされています。1日12時間以上の取り調べがあり、夏場で状況も厳しかったと言われています。トイレに行きたいと言っても、取調室で済ませるように言われたりなど、違法と言われるような取り調べが行われていたとのことです。

また、自白の動機や説明が捜査機関の誘導に乗っていると感じられる部分があるという指摘もあります。裁判を続けていく中で、1年2ヶ月後に5点の衣類が見つかり、これが証拠だという話が出てきました。しかし、衣類が1年2ヶ月経ってから見つかったこと自体が不自然だと言われています。

衣類に関しては、袴田さんがはめることができないサイズの衣類であることが挙げられています。これは全く別人のものである可能性が高いと指摘されています。警察側は、袴田さんが太ったことなどを理由にして、サイズが合わないことを説明しようとしましたが、それは納得がいかないという意見もあります。

さらに、逃走ルートに関しても、袴田さんの体型では通れないという話があったり、他にも不自然な点が指摘されています。最終的に再審が一度認められたものの、その後に否定されてしまいました。現在、衣類に関してはDNA鑑定が行われていると報道されています。

DNA鑑定でちょっとおかしいんじゃないかという話が、第二次再審請求の方の家族の方が提出されているという話です。そちらの間で、DNA鑑定をしたのが本田さんという先生で、足利事件とかの弁護団が鑑定を依頼した先生で、技術を持った方です。しかし、東京高裁の方では検察官から攻撃されて違うという話で否定されたりというような内容になっています。

衣類のDNA鑑定技術が発展したところで使用されているというようなところで、重要な証拠のところがポイントになっています。

もう一つ、この事件に有名なポイントというのは、熊本さんという方が2007年に会ったという話です。この熊本さんは、静岡で死刑判決を書いた裁判官です。

この熊本さんは、袴田さんは無罪だと確信していたという話を告白しました。しかし、他の2人の裁判官が有罪だという心証を持っていたので、必死で説得したけど説得しきれなかったということで、結局死刑判決を書かなければいけなかったということで非常に苦しんだという話です。

この熊本さんは、裁判官の合議は、もらしてはいけないというようなルールがある中で、それを破って2007年に告白したということで大胆だというところで、これが2つ目のポイントになっています。

袴田事件のノンフィクションでは、熊本さんの苦悩がドラマチックだとして、その部分にフォーカスされていることが多いです。

熊本さんの告白はルールを破って袴田さんを救うために行ったということで、非常に勇敢だと言われています。

袴田事件のポイント

袴田事件で重要なポイントは、証拠がちょっとおかしいんじゃないかという点が多い中で、一番重要だったのが衣類の証拠で、明らかにおかしいタイミングで見つかったものや、付き方が明らかに不自然な証拠がポイントの一つ目です。

二つ目のポイントは、当時裁判官としていた熊本さんが無罪心象を持っていたという話で、ルールを破って告白したという部分が有名です。

袴田事件は、証拠の問題や熊本さんの告白など、興味深いポイントが多く、ノンフィクションや報道でも取り上げられています。このような複雑な事件に対して、真実を追求し続ける関係者たちの姿も注目されています。
袴田さんの無罪が証明されるか、あるいは別の真相が明らかになるか、今後の展開が待たれます。

編集後記

不謹慎だと怒られそうですが、あくまで事件を分かりやすいレイアウトで伝える趣旨ですので、ご容赦ください。この事件のひどさは、ノンフィクションを読んでいただければよくわかります。ほんとに、無罪に進みそうで良かったです。

さて、今回のミキです。織田信長ファンにしてみました。

歴史上の人物であれば、AIも情報を持っているだろうと思ったのですが、

うわー、織田信長が城を包囲されてるけど、城の中にいるのは本能寺で自爆したと思われてる友達だって気付いて、城を開けちゃうみたいな感じかな?

このたとえが、全く理解できませんでした。

今回の会話の元にしているのは、Youtubeの動画情報を文字起こししたもの。私の動画は早口なので、文字起こしもあまり機能しないのですが、一応、一部はまともな内容を抽出してくれました。その情報だけを元に会話を組み立てているので、織田信長情報はAIが勝手に引っ張ってきたものです。

本能寺という固有名詞は引っ張ってきたものの、自爆ってどういうことだろう。なにか、有名な創作でもあって、それを引っ張ってきてしまったのでしょうか。

また、指示内容に、「1箇所だけ織田信長に関する比喩や口調を入れてください」としました。1箇所どころじゃないのはいつものこととして、

うん、それに僕たち一人ひとりも、情報に触れる機会が増えているから、自分で調べて考えることも大事だよね。織田信長がいた時代にはなかったインターネットの力を使ってね(笑)

この「僕たち」という不自然なところが、織田信長の口調なのでしょうか。

それ以外に、らしき箇所が見当たらないです。

でも、織田信長って、自分のこと「僕」って言う??

気になったので、情報のソースを明らかにするよう求めたのですが、

「織田信長は日本の戦国時代の有名な武将であり、彼に関する情報は一般的な知識として入手可能です。」とのことでした。

一般的な知識で、僕になったようです。

なお、全体的なテイストに関するAIの趣旨としては、

「冤罪問題という真面目なトピックを軽くするために、織田信長が現代にタイムスリップして証拠を見つけたり、証言者を集めたりするというファンタジーの要素を取り入れました。」とのこと。

冤罪問題が真面目な話題ということは理解してくれているようですし、最後の方の社会問題という真面目な発言も取り入れてくれてはいます。

AIが人を裁く時代が来そうな予感もしますが、冤罪も起きそうな気がします。

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