横浜地方裁判所の破産、免責審尋、個別の場合

迷路 借金問題

弁護士石井です。

横浜地方裁判所での自己破産事件。

管財人がつかない同時廃止手続で、弁護士が代理人になっている場合は、破産手続開始決定前の裁判官面接・審尋は、弁護士のみが裁判所に行きます。

破産手続開始決定後の裁判官面接・免責審尋は、弁護士以外に本人も行くことになります。

横浜地方裁判所では、ほとんどの場合、この免責審尋は、集団で実施されます。

同じ手続の人を何人も呼んで、裁判官が趣旨等を説明する程度で終わらせることが多いです。

 

ただし、問題がある人は、この免責審尋が集団ではなく、個別で実施されます。

個室に呼んで、一人一人に個別の質問をしていくのですね。

どんな人が呼ばれるのかというと、免責不許可事由があって、その程度がけっこうひどい人。

ギャンブル、浪費癖があったり、その説明が十分にできていないと、裁判所が不安に思い、個別で対応するのです。

 

現在、ふつうの破産者が行く集団面接は16時に呼び出されますが、個別審尋の人は16時15分に呼び出されます。

先日、久しぶりに、この個別審尋を担当しました。

その日は、同じ時間帯に呼び出されている人が4人でした。

受付は3番目。待合室で待機するよう指示されます。

依頼者と待合室で待っていると、マイクで呼び出されます。

「●●さんと代理人の方、○○室へ来て下さい」

私たちが呼び出されるのは3番目だった訳ですが、この「○○室」っていうのが、何て言っているのか、聞き取りにくいのです。

ボーッと聞いていると、「参与員室」というように聞こえます。

1番目・2番目に呼び出された弁護士たちも、待合室を出て、どこに行けば良いのか分からず、さまよっているところ、書記官が探しに来て案内していました。

マイクで呼び出すことで、より時間がかかっているという、皮肉な状態です。

私たちは、前2組の動きを見て、行く方向を確認していたので、迷わなかったのですが、その先には「324室」がありました。

裁判所に慣れている弁護士でも迷うくらいですから、アナウンスの滑舌をよくするか、案内板でも置いておかないと、迷う人が続きそうだな、と感じます。

 

 

 
厚木の弁護士事務所 相模川法律事務所

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