弁護士石井です。
「家庭の法と裁判9号」に家事事件の統計が載っていたので紹介します。
平成27年に家事事件は過去最高の件数を記録したとのことです。
増えているのは相続放棄事件、相続財産管理人選任事件、遺言書の検認、遺言執行執行者選任。
相続関係の事件の審判が増加傾向にあるようです。
このような事件が増えているという事は、相続人が誰もいない、身寄りがない人が増えていると予想されます。
また遺言関連事件が増えているという事から、遺言の知識が広まり遺言書を作る人が増えてきていることがわかります。
相続以外では、子の監護に関する事件が大幅に増加しているようです。
平成18年から約2倍、平成27年には9,200件に達したようです。
子の監護に関しては、調停事件も増加傾向にあり、平成27年は34,000件、平成18年から約1.6倍になっているようです。
未成年の子がいる夫婦の離婚事件が増えていることがわかります。
婚姻費用分担事件も増加していて、平成27年には、平成18年と比較して約2.1倍に達したそうです。
家庭裁判所は忙しい傾向にありましたが、まだまだその傾向は続きそうですね。
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