弁護士石井です。
家庭の法と裁判10号に、女子少年院とマインドフルネスという特集が載っていました。
珍しい特集なので、紹介しておきます。
ここ数年、ビジネス書界隈でも、マインドフルネスが流行しているようです。
『脳疲労が消える 最高の休息法』もベストセラーになってますね。
アメリカでは、GoogleなどIT業界でも取り入れられているようです。
脳疲労が消える 最高の休息法[CDブック]――[脳科学×瞑想]聞くだけマインドフルネス入門
読んでないけど、こんな本まで出ています。
『マンガでわかるグーグルのマインドフルネス革命』
最近は、何でも、マンガでわかるシリーズになりますね。
このマインドフルネス、私が支持しているビジネス書の著者でも、その有効性を訴える人も多く、気になる存在です。
『脳のワーキングメモリを鍛える! 』でも、瞑想の効果が取り上げられています。
脳のワーキングメモリを鍛える! 情報を選ぶ・つなぐ・活用する
アメリカでの実験では、瞑想が脳に良いという結果が、画像上でも認められたとか。
感情のコントロールに役立ったり、再犯率が下がるという話も出ています。
話を戻しましょう。
今回の特集では、交野女子学院という女子少年院でのマインドフルネスの取組みが紹介されていました。
これだけ、脳に良いとされ、再犯防止という話も出ているということは、非行からの更生にも役立ちそうではないですか。
ただ、今回の特集では、導入してから3年程度の取組みが紹介されているものでした。
そのため、出所後の更生にどれだけ効果があったのか、データ等までは出ていません。
平成26年度から、導入を始めたようですが、最初の年は、肯定的に受け止めている在院者が3割程度、指導者も役に立っていないという感想。
衝動性の高い在院者は、何もせずにじっと椅子に座っていることが苦痛である様子が観察されたそう。
平成27年度には、肯定的に受け止める在院者が7割になり、浸透してきた。
平成28年度にも、プログラムを一部修正するなどして、現在に至る。
アンケート結果くらいしか数字が出ていませんが、毎年、プログラムの時間や内容を工夫することで、肯定的な人が増えているようです。
こういう取組みを続けている施設で再犯率等の数字が下がる、みたいな話が日本でも出てくると広まるかもしれませんね。
『良い習慣、悪い習慣』という本で、組織の習慣を変えるには、一気に変えるよりも、少しずつ変化させた方が良い。4年くらいかけて、という話が紹介されていました。
良い習慣、悪い習慣: 世界No.1の心理学ブロガーが明かすあなたの行動を変えるための方法
ちょうど、4年目ですね。
ぜひ習慣化して、その検証結果を公表してもらいたいです。
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