弁護士石井です。
『老人の取扱説明書』という本を読みました。
炎上しそうなタイトルですね。
高齢者に関する法律相談は多いです。
相続がらみ、詐欺がらみ以外にも、
そんなときに、この取扱説明書が役立ちます。
この本では、ありがちな設定が紹介されています。
嫁・姑問題。
嫁が高齢の姑に対して、いろいろと話しかけても、無視される。
そこに夫が、姑に声をかけると、そこだけ返事する。
嫁としては、無視されている、と落ち込んだり、
こういうのが積み重なって、家庭にヒビが・・・
この本では、こういうありがちなシーンの多くでは、
なので、そのような高齢者の反応に対して、
どういうことかというと、高齢者の耳は衰えがち。
その衰える内容として、高齢者の耳は、
すなわち、女性の高い声は聞き取りにくく、
だから、女性は無視されていると感じてしまう。
この体質的なものを意図的だと邪推してしまうのは、
耳だけではなく、まぶたが垂れてくることによる視界の話、
家族であっても、このような体質を知らないことで、
このような高齢者の体質を知り尽くしている人として、
彼らは、高齢者のことを研究しています。
若い人より、高齢者の方が詐欺被害に遭いやすい理由として、
さらに、指摘が続きます。
ではなぜ、高齢者は願されやすいのでしょうか?
一つはポジティブバイアスといって、高齢者のほうが将来起きる悪いことを考えず物事のいい面を見がちであることが関係していると いわれています。
と、高齢者の物の見方も関係しているようです。
仕事で高齢者と関わる人、
私も、高齢者からの相談を受けた際には、
老人の取扱説明書 (SB新書) | |
平松 類
SBクリエイティブ 2017-09-06 |
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