2018年に読んで良かった本

本 日記

弁護士石井です。

2018年も年末ということで、今年読んで良かった本の紹介です。

本

今年は良い読書ができました。
もともと私は、本が好きというわけでもないので、読書の目的は実利っぽいところにあります。
役立つかどうか。

この役立つ、というのが、結構広い意味にはなります。

役立つ、というと、文章のテクニックとか、交渉術とか、すぐに使えそうな分野が思いつきます。
ただ、それだけではないのです。
広い意味での役立つ、には、生きていく際に脳内がうまく整理できる方法とか、ヒントをもらえたりとか。
そのあたりでも、役立つと思ったりするわけです。
こういう考えでいると、ビジネス書以外でも、ノンフィクションや小説でも役立つことが多いのです。

さて、今年は、脳内整理に良いヒントを貰えた本が2冊ありました。

1冊は、『お金のPDCA』という本。
もう1冊(2冊)は、『ホモ・デウス』上下巻。

 

稼ぐ人が実践している お金のPDCA
Posted with Amakuri at 2018.12.28
冨田 和成
KADOKAWA / 中経出版
ホモ・デウス 上: テクノロジーとサピエンスの未来
Posted with Amakuri at 2018.12.28
ユヴァル・ノア・ハラリ
河出書房新社
ホモ・デウス 下: テクノロジーとサピエンスの未来
Posted with Amakuri at 2018.12.28
ユヴァル・ノア・ハラリ
河出書房新社

 

『お金のPDCA』は、お金関係の本もPDCA本もそれなりに読んでいるので、全く期待しないで読んだのですが、良いヒントをもらえた一冊です。

この本のメインコンセプトのPDCA部分は、別にどうでも良かったのですが、個人のお金でも、B/SやP/Lで把握しようという話が書かれています。
B/Sは貸借対照表で、資産や債務を記載したもの。
P/Lは損益計算書で、収入や支出を記載したもの。

会社の決算で使われる表を個人でも使おうという話がされています。
これは、昔から他の本でもよく出る話。

ただ、この本では、お金だけでなく、人的資本も同様にPDCAすべきだとされています。

人的資本とは、個人のスキルとか、人脈とか、健康とかそんなもの。
PDCAはともかく、これらも、B/S、P/Lで考えると、頭の中が非常にスッキリ整理できることに気づけました。

 

たとえば、有益な本を買う、といことは、お金を使うわけですが、個人のスキルは上がります。
この際、お金のB/Sでは、お金が減るのでマイナスになりますが、人的資本B/Sではスキルが積まれます。

 

節約で、ランチを牛丼にする、と、お金のB/Sでは数百円が減らずにすみますが、人的資本B/Sで健康がマイナスになります(牛丼が健康に悪いという前提の場合)。

 

さらに、時間資本も考えると、自分の行動がB/S、P/Lでかなりまとまります。
よく「お金で時間を買う」という話がされ、時間資本主義なんて本も出ています。

 

 

 

物を買ったときに、自分が何を払って、何を得たのか。その取引が、自分のお金のB/S、P/Lにどう影響するのか、人的資本の B/S、P/Lにどう影響するのかを考えると、色んなものがうまく回りそうな気がしました。

このコンセプトにたどり着けたという意味で、私にとっては、良い一冊でした。

 

たとえば、最近、かなり高いノイズキャンセリングイヤホンを買いました。

 

以前は4000円くらいのを使っていたのですが、高いヤツはノイズキャンセリング機能が大きく違いました。

隣の部屋で打ち合わせをしていても、全く気にならずに仕事ができます。
カフェでの作業でも、隣におばちゃんグループがいても集中できます。

これを買ったことで、私のお金のB/Sからは、3万4000円が減ります。
その代わりに、集中力を得られることで、将来の仕事時間を大幅に圧縮できます。時間資本が手に入るわけですね。

 

 

また、この秋に、低温調理器を買いました。

 

多くの肉や魚は、高温で調理するより、低温で調理した方が健康に良いとされています。
あと、鶏むね肉や、豚肩ロースあたりの安めの肉でもかなり美味いです。

これを買ったことで、 私のお金のB/Sからは、1万6000円が減ります。
また、キッチンには置かせてもらえなかったので、私の部屋のスペースを一部貸し出すことになります。
調理の準備に若干の時間はかかります。肉を袋に入れたり、くらいですが。
このあたりが支払ったもの。

その代わりに、外食→自炊への割合が増え食費が減る、健康的なタンパク質を得ることができます。

このように取引で、各財務諸表にどう影響があるのか、瞬時に整理できるようになりました。

 

昨年末は、ネタで仮想通貨を買ったところ、予想どおりバブルで暴落してしまったのですが、あの経験で良かったのは、お金を使うという感覚が、両替になったことですね。

最近は、お金を健康やスキルに両替している感覚を持てています。

 

このように、脳内整理に役立つコンセプトをもらえる本は貴重です。

ちなみに、人的資本などの絡みでは、昨年、読んだ『幸福の資本論」のコンセプトも役立ちました。

 

 

 

 

2冊めが、ホモ・デウス。

 

ホモ・デウス 下: テクノロジーとサピエンスの未来
Posted with Amakuri at 2018.12.28
ユヴァル・ノア・ハラリ
河出書房新社

 

この本、役立つかと言われると、一般的には微妙です。
人類は神になる
って宣伝文句ですからね。

 

この本は、ベストセラーなったサピエンス全史を書いた人の本。

 

サピエンス全史(上)文明の構造と人類の幸福
Posted with Amakuri at 2018.12.28
ユヴァル・ノア・ハラリ
河出書房新社

 

 

サピエンス全史は、まあ読めば、ってくらいの感想でした。

でも、ホモ・デウスの方は楽しめました。

サピエンス全史は、過去の本。
ホモ・デウスは、未来の本。
人類がどこに向かうか、の予測ですね。

これがなかなかグチャグチャしていて楽しめました。
人によって感想が違うんですよね。それが面白いです。

この本を読んで、私自身は、より情報発信をした方が有利になる未来が来ると考えました。
そういう行動指針を得られたので、良かった一冊です。

 

次点で、こちらも良かったです。

自分自身の行動につながりました。

 

 

 

 

みなさまも、年末年始、良い読書をお楽しみください!

 

 

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