弁護士石井です。
自己破産事件で管財事件となった場合、依頼者の方と破産管財人弁護士の事務所に面談に行きます。
※管財事件については当事務所サイトを確認して下さい。
いろいろな法律事務所に行くと、ついレイアウトなどを見てしまいます。
他の弁護士はどう設計しているのだろう?と。
そもそも法律事務所はどのような建物にあるか、という立地も色々あります。
うちの法律事務所は、オフィスビルに入っていますが、マンションの一室を使っている事務所もあれば、家の一部を法律事務所にしている弁護士もいます。
これ以外に就職困難で事務所を持たない宅弁と呼ばれる人たちもいるそうです。
今回、面談が実施される某事務所に初めて行きました。
裁判所からの連絡には、あるビルの6階と書いてあったので、6階でエレベーターを降りてみると、
部屋がいっぱいある。
長く続く廊下に、ドアが20個くらいあります。
地図はありません。
ど、どこ?
依頼者と一緒に困惑。
ドアをいくつか見ると、看板があるものとないものがあります。
それぞれのドアに、601号室、602号室・・・という記載があるだけのドアもあります。
駅からビルまで迷わないように気をつけていますが、まさかエレベーターを降りてから迷ってしまうとは、想定外。
フロアをふらふらと彷徨っていたら、管財人の弁護士がどこからか現われ、
「先生、こちらです」
と呼んでくれました。
「ど、どこですか?」
と、その方が案内してくれた部屋のドアには
「会議室」
という看板だけかかっていました。
この事務所は一体・・・?
会議室に入ると、部屋の隅に小さな冷蔵庫がありました。
そこで、私と依頼者はようやく気づきました。
この建物は、以前にホテルだったのです。
この事務所では、もともとホテルだった部屋を何室も借りて、
受付部屋
会議部屋
執務部屋
のように分けて使っているようです。
このビルには、他にも法律事務所、税理士事務所などが入っていました。
かつてホテルだった建物に入っている法律事務所に初めて行ったため戸惑ってしまいましたが、
よくあるタイプなのかもしれませんね。
うちの事務所でも、「雅光園ビル7階」
というような案内をしていますが、このビルの場合、現在7階にあるテナントはうちの事務所だけです。
しかもエレベーターの扉の前に案内を置いているので、エレベーターを降りてから迷う人はいないはずです。
ご安心を。
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