2011/3/11の2:46以降の日本について

 2011/3/11のうちに、しかも2:46以降にブログに書くことと言えば、地震を差し置いてほかにはあるまい。


 首都圏の鉄道はほぼ全線が停止している。

 本厚木駅では、代行バスは出ていないようだ。

 タクシー待ちは100メートルにはなろうかという長さで、今日中に自分の番が来るとは信じられないペースで列が短くなっている。


 要は、帰れない。


 国として心配なことは、津波の被害と、原発が臨界に達して爆発しないかどうかである。


 前者については、いくつかの沿岸部の集落が壊滅しているようである。今後死者数が大幅に増える恐れがある。


 後者について、福島の原発が緊急停止し、冷却システムに不具合が生じているようだ。日本は西から東に風が吹くことが多い。仮に南西から北東寄りの風が吹いていたとして、万一原発の爆発が起これば、地震の被災地には津波の後の第3次の被害が及ぶ。すなわち、放射能汚染の恐れがある。福島原発の処置にあたっている関係者にとっては正念場であり、是非とも爆発は食い止めていただきたい。


 地震に関する映像を見ていて感じたことは、パニックになっている人々が全くいなかったことである。これは素晴らしいことのように思う。食料や水の確保のための暴動など、起きる気配もない。被災者たち、つまりは国民は、国を信頼している証拠なのだろう。


 現時点では、被害者がこれ以上増えないことを祈るばかりである。


 弁護士 田中


 


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