弁護士石井です。
歌舞伎町では、今でもぼったくりなんてあるんですね。
日経新聞（2014/10/11）の記事を読みました。
乱暴な言動で男性客（45）から高額料金を取り立てたとして、警視庁新宿署は10日までに、東京都新宿区歌舞伎町のキャバクラ「ｃｌｕｂ ＬＥＯ」経営の有馬知浩容疑者（41）＝渋谷区＝ら男３人を都ぼったくり防止条例違反容疑で逮捕した。容疑を否認しているという。
逮捕容疑は９日、男性に「金払えなかったら（拳銃で）はじかれるぞ」などと言って飲食代金約63万円を請求。コンビニのＡＴＭ前で「暗証番号を押せよ」と 威圧し現金を引き出させようとした疑い。男性は９日午前０時ごろ入店し約１時間後、ホステス５人が計72杯を飲んだなどとして料金を請求されたという。男 性がＡＴＭの非常用ボタンを押したため、同署員が現場に駆けつけた。
いやー、１時間で７２杯って、ずいぶんと酒豪揃いですな。
東京都の
性風俗営業等に係る不当な勧誘、料金の取立て等及び性関連禁止営業への場所の提供の規制に関する条例
では、タイトルのとおり、不当な勧誘や料金の取り立てが禁止されていますので、こちらで対応したものと推測されます。
それにしても条例って長い名前のものが多いですね。
４条２項
「何人も、特定の指定性風俗営業等の客に対し、粗野若しくは乱暴な言動を交えて、又はその者から預かった所持品を隠匿する等迷惑を覚えさせるような方法で、当該営業に係る料金又は違約金等の取立てをしてはならない。」
歌舞伎町でぼったくりキャバクラに入ってしまった場合には、この長い条例の名前を噛まずに言えたら、許してくれる確率が１％くらい上がるかもしれません。
みなさん、覚えておきましょう！
「財布出せ」と言われて、現金もクレジットカードもなければ、キャッシュカードで引き出そうとするでしょう。
このときに、非常ボタンがあるような場所に連れて行かれたのは、まだ救いでした。
オヤジ狩りなどの強盗事件では、暗証番号を聞き出されて、本人はＡＴＭに辿りつけなかったりしますから。
コンビニのＡＴＭには、こんなボタンが付いているんですね。
よくよく見たら、たくさん詐欺警告がしてありました。
コンビニＡＴＭは使わないので勉強になりました。
銀行のＡＴＭにも、普通は何か付いてますよね。
違法な取立を受けたときには、第三者を巻き込んで助けてもらうのがよろしいでしょう。
もう少し軽いカツアゲに遭ったときの対応は、こちらの本に書いてあったりします。よろしければ、チェックしてみてくださいね。
プロ弁護士の「心理戦」で人を動かす35の方法
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